避妊手術をしていないから:子宮蓄膿症編

 今回の子宮蓄膿症、相手はアメリカン・ピット・ブルテリア、10歳です。28kgの肥満です。

 PCV:16%、TP:6.0、WBC:45000、PLT:32.5、T4:0.5 

 輸血したくとも、最近院内の犬を供血に使い、また、大量に必要なため厳しい状況です。そこで、この子の娘犬から血をもらうこととしました、ミクロフィラリアがいっぱいのフィラリア症でした・・・。倫理的には輸血してはいけないでしょうが、この緊急事態では貧血を優先に考え、輸血開始。

DSC04950この中に血膿が入っています

DSC04953一部切開し血膿が流出

 血膿を培養し、抗生物質感受性試験をし、有効な抗生剤を投与(WBC:29700 PCV:22.6 PLT:39.7)、モキシデックを投与し退院です。

 DSC04968穏やかな表情です

 まだまだ油断できませんが、食欲が出ましたのでほっとしました。

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