オークどうぶつ病院けやき 前谷です。
先日のことですが、当ブログにもたくさん出演してくれてた「チェリー」が天国へと旅立ちました。
ポチャッとした体形が病院の猫としてはふさわしくなかったですが、可愛い顔と人懐こい性格で当院のアイドル猫でした。そんなチェリーもずいぶんと小さくなりましたね。
元々慢性腎臓病を患って点滴をしてきましたが、ある時心臓病も合併してから、点滴をすると胸に水がたまるようになってきました。
そこから点滴は出来なくなって、代わりに毎日たくさんの投薬も頑張って、最後まで穏やかに暮らしたニャン生だったと思います。
朝行くと必ずスッと寄ってきてくれて、そして私たちの顔を見てスリスリしながら少しずつご飯を食べる子でした。
実は、これまで触れてませんでしたが、チェリーは飼い主さんに置いて行かれた居候の猫ちゃんでした。
もう10年以上前のとある日、「東京から引っ越してきたんで家が決まるまで猫を預かって欲しい」ということで1頭の猫がペットホテルにやってきました。
そのまま飼い主さんとの連絡が途絶えてしまい…
それから十数年の間、当院のスタッフとしてみんなに可愛がられて過ごしてきました。
様々な事情があることでしょう。
そうとはいえ、このような飼い主としての無責任な行動は決して許されることではないのですが、もしかしたらどこかで飼い主さんが気にかけているのではないかと思い、たびたびこれまでもブログに登場させてきました。
もしどこかでこれを飼い主さんが見てたら、チェリーのことを思い出して手を合わせて欲しいと願っています。