オークどうぶつ病院けやきの副院長の前谷です。
前回の猫のアミノペプチドフォーミュラのモニター募集は3月いっぱいで終了させていただきました。フードの販売は引き続き行っておりますので、ご希望の方はお気軽に相談ください。
今回は、猫のアレルギー除去食に引き続き、犬用アレルギー除去食のご紹介とキャンペーンのご案内です。
犬の食物アレルギーの特徴
犬の食物アレルギーの特徴をまとめました。
以下のような症状があれば、食物アレルギーの可能性がありますので、除去食試験をオススメします。
発症時期はいつ? | 1歳未満の若いころから何らかの症状が出ていることが多いと言われます。子犬の頃から耳や体をかいたり手足をなめたりする行動はありませんでしたか?
(シニア犬で突然食物アレルギーを発症してしまうワンちゃんもいます) |
季節によって違いがあるかどうか? | アトピー性皮膚炎では、梅雨から夏場にかゆみが増えて、冬はおさまることが多いですが、食物アレルギーの子は一年中かゆがります。 |
病変の出る場所 | 顔(目や口周囲)、お腹や内股、足先や耳の中などはアトピー性皮膚炎と共通のかゆい場所ですが、食物アレルギーの出やすい特徴的な場所として、「背中」や「肛門周囲」などが言われています。
(ウェスティなど、アトピーでも背中にかゆみが出ることもあります) |
うんちの回数 | 食物アレルギーの犬はうんちの回数が多く1日3回以上する子が多いと言われます。
(当てはまらない場合も多いです) |
ステロイドの薬が効きにくい | アトピー性皮膚炎と比較すると、ステロイドが効きにくいことが多いです。
これまでアトピーでステロイドで抑え込めてた犬が食物アレルギーになって突如薬が効かなくなることもあります。 |
犬用の除去食試験専用フード
犬にもアレルギーとなるタンパクをアミノ酸レベルまで分解して作った、理論上アレルギー物質を含まない除去食であるアミノペプチドフォーミュラがあります。
猫用と同じように、PINCHカクテルや抗活性酸素カプセルを含んで、皮膚の健康に配慮した設計となっています。 料金は、1kgが¥3,303(税別)、3kgが¥8,151(税別)です。
犬の除去食試験
除去食試験とは、かゆみや下痢の原因が食物アレルギーかどうかを確かめるために行う食事療法のことです。かゆみの試験には6週間、下痢の試験には2週間、除去食とお水だけを与えて症状が改善するかどうかを見ていきます。
その間、おやつや人間の食べ物をほんの少しでも与えてしまうと効果が分からなくなりますので、ご家族の皆さんで徹底してやってあげてくださいね。
このたび、ロイヤルカナンさんと共立製薬さんのご協力により、除去食試験を行いたいワンちゃんに、犬のアミノペプチドフォーミュラ1kgをおひとり様につき1袋ずつ提供していただけることになりました。(期間未定の先着順につき、ご希望の方はお早めにお願いいたします!)
この機会に、皮膚症状などでお困りのワンちゃんに除去食試験をご検討ください。オークどうぶつ病院・オークどうぶつ病院けやきの両院で実施しておりますので、ご希望の方は担当獣医師までお声かけください。
なお、ひどい皮膚症状でとても敏感なワンちゃんは、フードに入っている副原料(油脂やコーンスターチなど)にアレルギー反応が起きてしまう子もいると考えられていますので、一度の除去食試験でダメでもアレルギー用フードは数種類試してみることをオススメします!