宗像からわざわざお越しいただきました
8歳超えの老ウサギ ♀です
かかりつけの病院では歯が悪くて、涙眼という主訴で罹ってたそうです
歯の処置は老齢のためにこちらに紹介という
身体一般検査にて、歯は老齢的な悪さくらいでしたが、
お腹を触ると・・・・・
膨満感
レントゲン検査後、3日目に手術
卵胞嚢腫と子宮腫瘍
おそらくこれが暴走すると、厳しいことになる
手術で摘出しましたが老体が気になります・・・、
退院後の自宅では調子がよく、ウサギ用のポカリをよく飲むという
結果オーライですが、やってよかった ♬~
したっけ
もちろん子宮と卵巣は病理組織学的検査に送りました
⇒ 病理組織診断結果は・・・
ウサギ8Y ♀
子宮:子宮腺癌 uterine adenocarcinoma
卵巣:多発性嚢胞 multiple cysts
≪診断医コメント≫
子宮では、片側の子宮角に、内膜腺由来の腫瘍が形成されています。子宮内膜腺由来の腺癌はウサギでは好発し、加齢とともにその発生率が増加します。腫瘍は筋層にも浸潤していますが、漿膜面には腫瘍細胞は認められず、今回の切除により予後は良好である可能性が高いと考えられます。
両側の卵巣では、複数の嚢胞が形成されており、多発性嚢胞と診断されます。大型の腫瘤が形成されていますが、腫瘍性の病変は認められません。今回の切除により予後は良好です。
思わず、赤の太字にしてしまいました ♬