15歳のお婆さん犬が食欲不振で来院です
痩せていますので、重症の可能性
高齢ですから慢性腎不全の可能性
しかし、胸水が溜まっていましたので、吸引して細胞診断検査
リンパ腫という院内診断
治療は、L-アスパラギナーゼとステロイドです
数日後、皮下点滴にお越しですが少し食欲が出て呼吸が楽そうとのこと
追加ステロイド処方とL-アスパラギナーゼ注射です
更に数日後、食欲廃絶と起立困難で夜鳴きの痴呆症状が出てきました
また胸水が溜まったか??
レントゲン検査で確認です
胸水は(-)
薬に効果があるリンパ腫なのかな?
、と考えてオーナーとも相談の上、専門の病理細胞検査に送付です
数日後、結果が
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イヌ雑種15Y ♀S
リンパ腫 Lymphoma
核細胞質比が高い円形や類円形の独立細胞が、集塊状に多数認められます。好中球と同サイズや好中球より大型の細胞が主体で、核分裂像が散在しています。円形や不整にくびれた類円形の核を有しており、核クロマチンは粗造で、一部の細胞には核小体が認められます。
リンパ系と考えられる独立円形細胞が多数認められ、中型や大型の細胞が主体であることから、胸腺や胸腔内リンパ節に発生したリンパ腫の腫瘍細胞が遊離していると考えられます。
追加検査を依頼
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イヌ雑種15Y ♀S
犬リンパ球クロナリティ検査
■クロナリティあり
T細胞性のクロナリティが確認されました。
この結果から、なかなか抗がん剤が効かない種類のリンパ腫でした
ですので、高齢を考慮して点滴とステロイド、L-アスパラギナーゼでゆっくり維持していくこととなりました
したっけ
treatment of the great age is hard…..
Dr.M , Good job ! 🙆🏻♂️