手術室 / surgery room

大型犬の緊急手術

 

腹水が溜っています

 

腹水検査では血液でしたので、血腹

 

2歳弱の大型犬♀

 

おそらく腫瘍が破裂していると考えられる

 

 

 

万全の状態で手術・・・

 

 

腹の血を吸いとる以上に漏れ出ました

 

血液が出きって、吸い終わって破裂箇所を捜索

 

脾臓⇒肝臓⇒左右腎臓⇒膵臓⇒胃⇒小腸⇒大腸・・・ありません

更に、子宮⇒右卵巣…腫瘍化して破裂

 

 

診断:卵巣腫瘍破裂による血腹

 

 

この若さで卵巣腫瘍…

 

避妊手術しつつ、腹腔内には小豆大の腫瘍転移個所も多数

 

 

 

その病理組織検査結果は、

 

左卵巣:悪性転化を伴う奇形腫 Teratoma with malignant transformation
小豆大:転移性病変形成 子宮、右卵巣:腫瘍性病変なし
 左卵巣では腫瘍性の病変が形成されています。病変内では内腔に角質物や毛軸を含む扁平上皮に内張された嚢胞や皮脂腺や、骨の形成、脂肪組織が認められます。これらの分化の高い構造と混在して、類円形の異型細胞の胞巣状からシート状の増殖が認められ、好酸性の細胞質と類円形の核を有しています。腫瘍細胞は中程度の大小不同を示し、分裂像は20個以上/10高倍率視野です。同時に採取された小豆大の腫瘤でも、上記と同様の未分化な細胞の増殖が起こっています。

右卵巣では、黄体や卵胞が形成されています。

子宮では内膜や筋層の状態は保たれ、漿膜面では中皮細胞の腫大や少数の炎症細胞の付着が起こっています。

左卵巣の腫瘍は奇形腫と診断されます。病変内では良性病変と混在して未分化な上皮細胞の増殖が起こっており、良性の一部が悪性転化した可能性があります。未分化な細胞は同時に採取された小豆大の腫瘤でも認められ、腹腔内播種が起こっていると考えられます。引き続き、病状の進行について注意が必要です。
 子宮や右卵巣では一部で腹膜炎が起こっていますが、明らかな腫瘍性の病変は認められません。

 

 

 

手術は無事終わりましたが、予後が悪そうでしたので麻酔の覚醒後その日に退院してもらいました

 

自宅で療養です

 

 

 

約3週間後に亡くなったそうです

 

良くがんばりました

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オークyoutube

sea ​​of ​​blood in surgery room

it is a large dog surgery.

so hard to heal it.