あの7歳の猫です
CT検査後、鼻粘膜一部を採取して、病理組織検査です
鼻腔内組織/慢性化膿性炎症 Chronic suppurative inflammation
鼻腔内より採取された複数の組織では粘膜の状態は保たれていますが、多数の形質細胞やリンパ球、好中球などの浸潤や肉芽組織の増生が認められます。
鼻腔内より採取された組織では、慢性経過の化膿性の炎症が起こっています。粘膜への刺激や細菌感染などにより炎症性の病変が形成されたと考えられます。検索した組織には、明らかな病原体や腫瘍性の病変は認められません
CT検査では良性と診断していました
と、いうことは良性です
これらの検査で心置きなく抗炎症剤と抗生剤を投与できます
CT検査と病理組織検査は診断には最強の組み合わせです
投薬後劇的に鼻血が収束していきました

したっけ
feline nosebleed was sever.
but it was benign
by CT and histopathological examination.
階段 / stairs
2024年12月21日 (土)
落下事故です
股関節からつま先まで、レントゲン検査実施
正常肢
患肢
診断:関節面の剥離骨折及び脱臼
どこが脱臼かわかりやすいですね
整復して安静が重要です
小型犬はジャンプやソファー、階段の上り下りで骨折、靱帯断裂事故や椎間板ヘルニアが多発
四肢の動物は二肢で立つことが大怪我の根元です
絶対にやめさせましょう!

したっけ
fall accident from stairs
so this was dislocation
Small dogs have a lot of accidents.
老犬がホテルで滞在中
院内の犬も老犬
午後は一緒に、老犬同士のコミュニケーション
時々、若者も混ざります
老齢動物のホテルの注意点
①自宅以外の場所のためストレス(自分のテリトリーではない)
②音や匂い、雰囲気の違いでストレス(鳴き声や、動物の臭い)
③知らない人、知らない動物がいっぱいでストレス(臭いや聞き覚えのない人の声)
これらのストレスや変化で
1⃣ストレスが加わり免疫が低下⇒退院後に体調を崩す(例:肺炎、下痢etc.)
2⃣水や食餌をとらない⇒退院後に体調を崩す(例:脱水、体重減少)
3⃣便秘や下痢になる犬も
4⃣心拍数や血圧が上がる
5⃣ホテル中は気が張ってたが、帰宅後体調を崩す
物怖じしない老犬もいます
1997年以来、老齢動物のホテルで退院後2件クレームがあります
⇒退院後、他の病院で肺炎と言われたがそちらでは何をしたのか?1⃣2⃣5⃣
また、ホテル中に亡くなった老齢動物は1件
⇒重篤な心不全の老犬でした 4⃣5⃣
院内の18歳も介助しつつ生活中
当院のホテルだけではないでしょうが、上記の理由などで体調を崩すことが考えられます
また、老齢動物のホテルを断るところもあるとのことですが、こういうことが理由の一つです
これらは老齢ではなくても、神経質な犬や猫でも当てはまります
GWや、お盆、年末年始には上記を考慮、お願い致します
15歳の俺もおるで
犬猫以外のエキゾチック動物は更にご注意ください

したっけ
hotel of old animals
it is a little risk.
so caution
卵詰まり / egg jam
2024年12月19日 (木)
飼ってる鳥が体調悪いということでお越しです
約5日間、いきんで苦しい
生後8か月の🐔君
お尻を診て診ると
おー、汚いし臭い
お湯でうるかして、
so dirty !
糞便摘出
便と屁が無限に出てきました
診断:総排泄孔閉塞
摘出物を診ると、
egg !
診断②:卵つまりによる総排泄孔完全閉塞
解放されて、楽そう
卵はいろんなところで詰まるもんですね

したっけ
egg jam on a chicken
No poop came out at all
Free stool with treatment
頭部の瘤 / head mass
2024年12月17日 (火)
またもや他院からお越しです
夏から急拡大で、かかりつけ院は
良性だから様子を見ましょう
・・・オーナーは切除希望
数日後、手術実施
手術当日に術前検査で異常なし(血液、レントゲン、CT検査実施、尿検査はできず)
φ3cm
けっこうな大きさ
いつものように点滴入れた万全な体制です
あとは傷口が塞がるのを待つのみ
もちろん、病理組織学的検査には依頼中
無事おかえりになりました

したっけ
head mass
it is rapid expansion.
so hurry up to do surgery
あの14歳の手術です
診断:乳腺腫瘍
点滴入れまして、CT検査で転移の有無を確認して手術
毛を刈ってみると大きさが際立つ
手術終了
切開してみると、
腫瘍内で液貯留
診断2:腫瘍内無菌性壊死
これがくっついていて、体内に吸収されていると考えると嫌なもんですね
高齢動物ですが、様々な検査を行い手術可能なことを確認
⇒ 血液検査、尿検査、レントゲン検査は必須
全身麻酔の危険性はありますが、最終決断はすべて飼い主様です
⇒ 今回は飼い主様の手術の決断が速かったのですべてスムーズに進みました
無事退院
⇒ あとは傷の治癒具合と、この腫瘍の病理検査を待つのみです

したっけ
surgery after a few examinations (blood, urine, X-Ray)
these tests are mandatory
especially old animals
高齢のびっこです
爪切りをしていると、
肉球に爪が刺さっています
この指が変色
左右とも前肢、1本づつ刺さっていました
これでは歩きにくそうにしますね
これらの爪を切り進めると、膿んでいました
診断:爪刺入による肉球膿瘍
爪を撤去後、消毒止血し抗生剤注射
あとは治癒を待つだけ
高齢猫に多い病気です
つま先までかわいがりましょう

したっけ
abscess because of round claws
and 2 fingers
so painful
転院でお越しです
高齢で手術はできないと言われたそうで・・・・・
診断:乳腺腫瘍
頭くらいの大きさの腫瘍です
乳腺腫瘍の予防は簡単
若いうちの避妊手術です
発情前に手術すると完全予防といわれています
このワンちゃんは2歳弱での避妊手術実施との事でした
しかし、この年齢でも手術の効果はあります
①子宮や卵巣の腫瘍予防
②子宮蓄膿症予防
③発情予防
特に①や②は外観からは、乳腺腫瘍のようにわかりませんね
体調を崩してからの発見のため、手遅れのことが多いです
避妊手術を受けましょう!

したっけ
mammary gland tumor
it is so big and hard.
・・・、14 years old
転院でお越しです
高齢で手術不可との事
診断:子宮蓄膿症
手術しないと亡くなります
注射での治療もありますが、爆弾抱えたままになります
オーナーの選択は手術
点滴入れて、手術開始⇒終了
術後翌日には院内を歩かせ、癒着防止
ちょっと目を離したすきに、消えてしまいました (-“-;A …アセアセ
させぼ捜査
!?
(;’∀’)
洗濯ものの上に陣取って、休憩ダックス
お主、やるの~

したっけ
pyometra 14years dog
In-hospital walk to prevent adhesions
was hiding
獣 / beasts
2024年12月12日 (木)
しっぽのケガでお越しです
ケガという感じのものじゃないようです
アナグマかアライグマに食べられてたそうです
・・・・・・(”Д”)
獣に襲われたとは・・・
レントゲン検査で、
尾の付け根が残ってました
不幸中の幸いです
根元までいかれたら、うんち垂れ流しの可能性もありました
でも大半が食べられたんでしょうね
なかなか重症なしっぽです

したっけ
eaten by a beast
cat’s tail
strange things do happen.