今年も行ってきました🌺

2018年07月12日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

 

5月末に梅雨入りしてしまい、あいにくな天気でしたが、どうしても行きたくて行きたくて、でもその日しか都合が合わないので、強行軍で行ってきました。

幸い天気予報が直前に曇りに変わってきたので、よし!と意を決してぴゅーっと高速に乗り大分県・九重

 

頂上付近の景色です!

 

平治岳 ミヤマキリシマ

 

雨は降らなかったですが、山頂付近はガスだらけで展望は望めません。

ですが、辺り一面はピンクのお花畑🌺

 

この一面ピンクの正体は、高山植物のミヤマキリシマというツツジなんですねー。

 

ミヤマキリシマ

 

去年行った際は天気が良かったのですが、九重連山で最もミヤマキリシマがきれいと言われる平治岳には行けなかったので、今年はリベンジです。

 

平治岳のミヤマキリシマは本当にすごかった!登りながらついつい景色に見とれてしまいます。。。

平治岳 ミヤマキリシマ 平治岳 ミヤマキリシマ 坊がつる

 

写真じゃ伝わらないですが、このあたりは気温7℃で吹き飛ばされそうな突風でしたので、もう寒くて寒くて・・・

 

 

仕事と関係ない話でスミマセン。。。

強行軍でしたが、登って絶景見て温泉入ってドライブして。。とてもリフレッシュできた一日でした。

 

次は紅葉の大船山に行けるといいな~

 

朝のあいさつ🐾

2018年06月24日 (日)

おーい・・・

 

 

 

 

 ん?

 

 

 

おはよう🐾

 

 

 

 

CBとチェリーの朝のあいさつですね。

 

 

今回はとってもゆるゆるで・・・

 

オークどうぶつ病院けやき 前谷でした。

新しい検査が院内測定できるようになりました~CRP(C反応性タンパク)

2018年06月15日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

先日、新しい検査機器『カタリスト One』導入のお話をさせていただきましたね。

 

今後測れるようになるだろう検査ということで簡単に触れておりましたが、ついに6月頭より『CRP(C反応性タンパク)』という検査項目が測定できるようになりました!

 

 

どんな検査なの?

CRP(C反応性タンパク)とは、体の中に炎症反応が起こった場合に急速に体の中で作られるタンパク質です。

CRPが上がる原因としては、大きく分けて以下の3つの病態が考えられます。

 

1.炎症反応:肺炎や子宮蓄膿症などの感染症や急性膵炎や腸炎などの炎症性疾患、歯周病でも上がることがあります。

2.腫瘍:リンパ腫や悪性ガンなどの腫瘍でも上がります。

3.疫介在性疾患:多発性関節炎などの自己免疫が原因の炎症でも上がります。

 

具合いが悪いワンちゃんで発熱がありCRPが高い場合、上記3つの可能性を考えて次のステップの検査へと進みます。

 

どんな時に役に立つの?

CRPが最も役に立つのは、病気の鑑別(かんべつ)といって、「どういった病気が考えられるか?」を絞っていくときの参考になることです。

 

例えば、中年齢のミニチュア・ダックスの子が来院したとします。

どこかを痛がったり少しびっこを引いている様子です。

 

まずは、ダックスで有名な「椎間板ヘルニア」を考えます。

少し微熱があるようです・・・となると、まれな病気ですが、「免疫介在性多発性関節炎」という、あちこちの関節で炎症が起きて、足のびっこだけではなく、発熱や食欲低下などの全身症状を起こす難病の可能性も出てきます。

どちらもダックスには非常に多い病気です。

 

痛みがある時は、犬の性格によっては痛い場所を教えてくれません。。。

痛いところを触ってもひたすらガマンする子もいますし、関係ない場所でもどこでも触るとキャンキャン鳴いてしまう子もいるわけですね。

 

そこで役に立つのがCRPです。

多発性関節炎では、ほとんどの犬がCRPが顕著に上がります。

一方で、椎間板ヘルニアの犬は、CRPが上がることは少ないので、おおまかにそのどちらの可能性が高いかを推測することができます。

 

それはほんの一例で、他にも様々な病気を疑うヒントになりますし、何となく病気自体の重症度を知ることもできるのですね。

 

治療経過のモニターにも

 

CRPが大いに役立つもう一つの場面は、治療経過がうまく行っているかどうかの判定にも使えるということです。

例えば、炎症反応を引き起こす病気になって治療をしているとします。

1週間治療をして途中でCRPを測ってみます。治療前より下がっていれば今後の見通しは明るくなります。

一方で、治療をしても数値が下がらなかったり、むしろ上がっていく場合は、その治療を今一度見直すきっかけとなります。

 

 

 

とても専門的なお話になってしまいました(反省)

要は、病気の診断や治療判定に使えるすごく良い検査が、院内で迅速に測定できるようになりましたので、診断レベルアップにつながります。

よく外注検査に出していたので、院内ですぐにその結果が分かるようになったことが本当に喜ばしいです。

 

 

※注意!この検査はワンちゃんだけの検査になります!

猫ちゃんでは、炎症反応が起こった際にもCRPが上がらないことから、ヒトや犬と同じようにCRPを利用することができません。

同じ生き物なのに不思議ですね。。。

糸島の絶景のお山

2018年06月09日 (土)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

 

GW明け頃におよそ1年ぶりに行きました、糸島の立石山です。

 

ここは標高210mの低山ですので、子供連れや初心者の方でも安心して気軽に登れる山なんですが、なんといってもその魅力は、とても素晴らしい絶景が楽しめる山なんですよ。

 

芥屋半島。先端には日本三大玄武岩洞の芥屋の大門(おおと)が見えます

 

いつもは芥屋海水浴場側から登るのですが、途中は登山道というよりむき出しの岩山の様相になるので、振り返るとこの景色が広がり、感動しながら登るものです。

 

今回は、子供を抱えて登りましたので、車での位置まで行って、そこからショートカットして登りましたよ。裏からなので展望の良い場所まで登りました。

立石山 マップ

★へは、芥屋海水浴場の駐車場の横から、あるいは福の浦側からも行けますよ

 

芥屋半島側も絶景ですが、北西の海側、あるいは西側の岩がゴロゴロした山肌も絶景ですよ。

インスタ映えスポットとして人気化したためか、以前に登ったときより登山客が増えていました。カジュアルな格好と運動靴の方もたくさんいましたので、この裏ルートはかなり手軽に登れちゃいます。

 

なんといっても展望が最高ですので、今度は、ご来光や夕日が沈むタイミングでぜひ登ってみたいものです。

今年中にぜひやりたいと思っています。。。

 

 

 

 

 

\オラに元気を分けてくれ!/

アミカの病気③~甲状腺機能亢進症・後編

2018年05月31日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

前回、うちのアミカの甲状腺機能亢進症についてお話しましたね。

過去記事はこちら→ 前編:病気発覚と診断 / 中編:甲状腺の触診と内科療法

 

アミカは、甲状腺ホルモンを抑えるお薬チアマゾールを朝晩飲んで、良い状態を2年半維持しておりました。内服薬でも十分に管理できていましたが、病気の完治(投薬が必要なくなる)を期待して、2016年10月に腫れた甲状腺を摘出することになりました。

 

 

上図は猫ちゃんの甲状腺の模式図です。アミカは左側の甲状腺が腫れていましたので、左側の甲状腺摘出を行いました。

血管が豊富に走っていますので、慎重に被膜(包んでいる膜)を開いて少しずつはがして甲状腺を摘出します。上皮小体というカルシウム濃度を調節する臓器は残して甲状腺のみを摘出するのです。

 

 

写真は、摘出した左甲状腺です。

このちっちゃな1cm強の臓器が、厄介な病気を引き起こしてたんですから驚きです!

 

摘出した甲状腺を病理検査に出しましたが、結果は良性の「甲状腺腺腫」でした。腫瘍は良性でしたので、転移して命にかかわるといった悪さをすることはないのですが、甲状腺ホルモンをどんどん分泌して悪さをするんですね

 

摘出後から今日まで、アミカの甲状腺ホルモンの値はずっと正常値をキープできています。甲状腺機能亢進症は、見かけ上完治したと言ってもいい状態になりました。

 

 

 

このように、外科手術(甲状腺摘出術)のメリットは、投薬が必要なくなる場合があるということです。

デメリットとしては、高齢の猫ちゃんに全身麻酔をかける必要があること、あるいは手術自体の危険性(出血や甲状腺摘出による甲状腺機能低下症など)です。

 

手術を受けたいと思っても、いきなり甲状腺摘出を行ってはいけません。甲状腺ホルモンは、腎臓に限って言えば、腎臓に流れる血液を増やして腎臓を助けてくれています。そのため、甲状腺ホルモンを抑えこんでしまうと、隠れて持っていた腎臓病が急に悪化して具合いが悪くなる場合があります。

手術を検討する場合でも、まず内科治療を行った上で、腎臓の数値が上がってこないことを確認してからとなります。

 

 

まだ手術を受けた頃の若々しい写真(とは言っても13歳なんですが・・・)が出てきました。毛も黒々しく毛量も多いです。

これで甲状腺編は終わりですが、この後また別の大きな病気を患うことになるんですが。。。その話はまた今度にしましょう。

 

年とったにゃー🐾

アミカの病気②~甲状腺機能亢進症・中編

2018年05月22日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

先日、うちのアミカの病気甲状腺機能亢進症についてお話しましたね。

前回記事をまず読みたい方はコチラをご覧ください。

 

前回、猫の甲状腺機能亢進症の症状をお伝えしました。

疑わしい猫ちゃんに、ご自宅でできる「甲状腺の触診」という検査があります。

もちろん僕ら獣医師でも、触診で答えが100%分かるわけではないのですが、甲状腺が明らかに触れるくらい大きく前回記事のような症状がある場合は、甲状腺機能亢進症の疑いが強くなります。

 

まずは猫ちゃんの甲状腺の解剖です。

上図のように、猫の甲状腺は、のどの下の首を走る気管の横に左右にあります。

 

触診の方法は、以下の通りです。

1.上図のように、猫の頭を上に向けます。

2.中央に真っすぐ堅く触れるのが「気管」です。その気管を親指と人差し指で左右からつまむようにして、上下へと滑らせます。

3.のどの下⇔前胸部と上下に何度も滑らせていると、その指に「プルン」と触れては逃げるのが「甲状腺」です。

 

甲状腺機能が正常な高齢猫ちゃんでも、触れる子はたくさんいますので、「うちの子、触れたから病気だ~!!」と慌てる必要はありませんよ。まずは病院にお越しいただいて、甲状腺ホルモン測定の検査を行ないましょう。

 

猫ちゃんの甲状腺機能亢進症は、10歳を過ぎたあたりで発生頻度が高くなります。

 

難しい方法ではありませんので、10歳以上の猫ちゃんを飼っている方は、ぜひご家庭でやってみてくださいね。

 

 

・・・・・前置きが長くなりましたが、アミカについての病気の話の続きです。

甲状腺機能亢進症と診断されたアミカですが、まずは内科療法を行っていきます。

 

 

内科療法には2つ方法があります。

 

1.チアマゾールという甲状腺ホルモンを抑える薬を服用する方法

錠剤のおくすりを朝晩(あるいは1日1回)飲ませて、甲状腺ホルモン分泌を抑える治療法です。

少ない量から始めて、甲状腺ホルモンT4値をチェックしながら増量し、その子に対しての適量を決めていきます。

一度用量が決まっても、定期的にT4をチェックする必要があるのと、生涯にわたってお薬を飲まなければなりませんが、大きな副作用も少ないので、日本国内では最も一般的に行われている治療方法です。

 

2.食事療法でコントロールする方法

ドライフード(1種類)と缶詰(1種類)があります

 

ヒルズのy/dという療法食を用いて、食事で甲状腺ホルモン分泌を抑えていく治療法です。

y/dというフードは、特殊な製造工程で、体の中で甲状腺ホルモンの原材料となるヨウ素(ヨード)を極限まで抑えてフードを製造しています。そのフードを毎日食べ続けることで、甲状腺ホルモンの原料であるヨウ素を体の中から枯渇させて、ホルモン分泌を抑えていく方法です。

副作用がない点がメリットですが、おやつや人間の食べ物、同居猫や犬のフードを少しでも口にしてしまうとヨウ素を摂取してしまいますので、効果がありません。

そのため、フードなら選り好みせず何でも食べる猫ちゃんで、単独飼育(1頭だけで飼われている)の猫ちゃんが適応となります。

 

 

うちのアミカはというと・・・

大変グルメに育ちました。病院で粗食に耐えさせてたはずなんですけどねぇ。。

食べ物へのこだわりが強く、何種類かのフードをミックスしてあげても、嫌いなフードだけより分けて残します。

 

そんなアミカにはy/dは難しく、必然的にチアマゾールの服用となりました。

甲状腺ホルモンT4の正常値は1.0~5.0 μg/dLですが、病気発覚時点での数値は6.5 μg/dLでした。

チアマゾールを服用して、T4値がおおよそ3.0 μg/dL前後で推移し、特に副作用もなくコントロールできましたよ。

 

 

後編へとさらに続く。。。

 

 

うっとり♡

アミカの病気①~甲状腺機能亢進症・前編

2018年05月13日 (日)

  1. オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

先日病院猫のアミカをご紹介しましたね(参照:『ボク・・・アミカ』

彼はオークどうぶつ病院けやきの大先輩でもあります。

16歳と高齢ですが、今も色んな病気と闘いながら元気に過ごし、スタッフを癒してくれてます。

 

ちなみに僕が見に行くと、こんな感じでケージの奥に逃げます↓

すっかり嫌われてますね。。。(-_-;

 

 

そんなアミカですが、4年前の春(2014年4月)に急激に体重が減りまして、検査で甲状腺機能亢進症が見つかりました。

 

甲状腺機能亢進症は、1979年に初めて報告された新しい猫ちゃんの病気で、なぜか日本の猫での発生が近年増加しております。

原因はハッキリ分かっていませんが、日本の猫での発生が多い→地域によって発生率が異なる→ナゼ??

・・・ということで、食事も含めて何か環境的な要因(環境ホルモンが原因説など)が関与しているのではと疑われております。

 

病気について詳しく知りたい方は、老猫の予防ページ『猫の甲状腺機能亢進症』をご覧ください。

 

 

甲状腺機能亢進症に多い症状ベストテンを順に挙げると、

1.体重が減る(92%)

2.たくさん食べる(61%)

3.水を飲む量が増える尿量が増える(47%)

4.活発になる、落ち着きがない(40%)

5.下痢や便の回数が増える(39%)

6.吐く(38%)

7.薄毛や毛玉、皮膚が乾燥したりべとつくなどの皮膚の変化(36%)

8.呼吸困難や頻呼吸などの呼吸器症状(23%)

9.食欲がない(14%)

10.元気がない、無気力(11%)

 

症状で注目すべき点は、2位~4位までの症状(たくさん食べる・水をよく飲む・活発になる)は、病気の症状とは思えないので、飼い主さんに気づかれにくいということです。1位にあるように「体重が減った」としても、『最近やせてきたけど、よく食べてるし元気だし、年のせいかな~?』という風に、しばしば見逃されます。。。

 

甲状腺ホルモンは、全身の様々な臓器の代謝を上げ活発に動かすホルモンです。

その働きが高まることで、一見元気そうに活発になったり食欲が上がったりします。しかし、食べても代謝が活発になってるため、太りません。

 

そこで病気の症状と気づかずに経過すると、最終的には体重が落ちたり筋肉が衰えたり高血圧が起きたりした結果として、9位~10位のように食欲がなくなったり元気がなくなったりもするのです。

 

また、甲状腺ホルモンは心臓に対しても心臓の収縮力を高めたり血流量を増やしたりしますので、まれに心筋症やうっ血性心不全という心臓病になり見つかった時には命にかかわる状況ということもあるのです。

 

 

上記のような症状があった場合は、早めに検査をオススメします。

オークどうぶつ病院では、院内検査で甲状腺ホルモンT4が測定できますので、即日診断可能です。

 

甲状腺チェックにゃ🐾

 

 

中編へと続く。。。

糖尿病と血糖値マーカー「フルクトサミン」

2018年05月04日 (金)

オークどうぶつ病院けやきの副院長の前谷です。

先日、新しい機器IDEXX カタリストOneのお話をしました。

それにより新しく測定できるようになった糖尿病のマーカーのお話です。

 

犬猫の糖尿病とは

 

犬や猫も糖尿病になります。

糖尿病というのは、膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンが分泌されない、あるいはなんらかの影響でうまく体の中で働いてくれないことで起こります。

 

糖尿病の詳しいお話は省略しますが、糖尿病になった患者さんの治療は、ほとんどの場合

「ご家庭でインスリンの注射を打っていただくこと」

が必要となります。

 

インスリンの注射を行う 猫

 

インスリンを飼い犬や猫に注射をすることには皆さん抵抗がありますよね。

皆さん最初は尻込みしながら恐る恐るやるのですが、少しすると慣れてきて、とても上手に注射をするようになるんですよね。そのうち、僕らもかなわないくらいに上手になります。

わが子のために、まさに母(父)は強し!・・・ですね。

 

糖尿病の治療の経過観察

 

糖尿病の犬猫は、「朝ごはん食べてインスリン打つ→晩御飯食べてインスリン打つ」という毎日になります。

投与するインスリン量が少なければ糖尿病が管理できませんし、多すぎれば怖い『低血糖』症状が起きる危険性がありますから、投与量が適切かどうか定期的に調べる必要性があります。

 

血糖値の測定は、採血した瞬間の値しか見れません。

一日を通してどのくらいの血糖値になっているかを推測するためには、例えば朝から夕方までお預かりして、3時間おきに採血して血糖値を追っていく方法をとることもありますが、病院にずっといないといけないのはストレスですよね。

また、ネコちゃんは採血時に「ギャーっ」と興奮してしまうと血糖値が上がってしまいますから、必ずしも正確な血糖値が測れるわけでもないんですよね。

 

そこで登場したのが、血糖値マーカーです。

血糖値マーカーというのは、体の中のたんぱく質などの物質に糖が結合したものを測定することで、採血時からさかのぼって2~3週間の間で、血糖値がどう推移していたかの平均値を取る検査です。

 

ヒトでは、血液中のヘモグロビンに結合したHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という項目を測定しますが、動物では血液中のたんぱく質に糖が結合した「糖化アルブミン」や「フルクトサミン」という物質を測定します。

それにより、一回の採血で、平均的な血糖値の動きが予想できますので、今のインスリン量で適切な治療が行えているかどうかを評価できるのです。

 

院内検査できるようになった血糖値マーカー『フルクトサミン』

 

この3月より、先日導入したばかりのIDEXX カタリストOneという機器で、血糖値マーカーの『フルクトサミン』という検査が行えるようになりました。

フルクトサミンは、血液中のたんぱく質に糖が結合した物質で、2~3週間の血糖値の平均的な動きを見ることができる血糖値マーカーです。その歴史は長く、ずいぶん前から犬猫の糖尿病治療に使われてきた、とても信頼性の高い検査です。

 

これまでは、糖化アルブミンという検査を外注で送っていましたので、後日お電話で結果を報告してからインスリン量の変更を指示したりというタイムラグが何とも歯がゆかったのですが、このたびのフルクトサミンの採用で、通常の血液検査の待ち時間(約15分)でインスリン治療が適切かを即座に判断できるようになりました。

 

IDEXX フルクトサミンの測定 カタリストOne

糖尿病コントロールを行っている猫ちゃんの結果です。フルクトサミンが300~400(μmol/L)の範囲に入っていますので、とても良好に糖尿病がコントロールできているということが分かりますね。

 

フルクトサミン カタリストOne

一方でこのワンちゃんの場合は、フルクトサミンが450(μmol/L)を超えていますので、血糖値の平均的な動きが高めを推移しているということです。血糖値の平均を下げるためにはインスリンを増やす必要があります。

 

今後、どんどん院内検査で測れる項目が増えると思いますので、IDEXX カタリストOneには大いに期待しております。

 

オークどうぶつ病院のご近所スポット紹介

2018年04月29日 (日)

オークどうぶつ病院けやきの副院長の前谷です。

もうGWに入った方もいるでしょうが、これからのシーズン、特にGWになるとたくさんの人で賑わうのがオークどうぶつ病院のすぐ側の『室見川河口の潮干狩り』です。昨年は貝毒騒ぎで遠慮しましたが、今年はまた行ってきました。

 

子連れなので室見駅側にしばらく上流へ歩いて低い岸壁から降ります。この辺りはあまりアサリがいませんので、海の方へとしばらくまた歩かなければなりません。。。が、子どもたちは貝よりも砂遊びに夢中です。

海の方で掘るとざくざく出てくるのですが、ほとんど小さいサイズばかりで・・・ある程度のサイズ以上に育った貝だけ持ち帰りました。酒蒸しや貝汁、とても美味しかったです。

 

大きいのは子どもの集めた貝殻ですが。。。

 

無料で潮干狩りが楽しめる場所なんですが、トイレや駐車場はありません。

もし行かれる方は、ご近隣の迷惑となりますので路上駐車はくれぐれもご遠慮くださいねー

 

 

まさかO院長に橋の上から撮られていたとは…

 

 

ちなみに小戸公園にはこんなやつもいますよ

マテ貝

 

塩持ってGO!!

 

火曜日はよろしくお願いします。

2018年05月01日 (火)

オークどうぶつ病院けやき副院長の前谷です。

 

5月になりましたね。今日から毎週火曜日の午前中は、院長大久保がお休みをいただく代わりに、西区豊浜のオークどうぶつ病院に来ております。

 

オークどうぶつ病院 受付

 

ここで働くのは何年ぶりでしょうか…

獣医師となって駆け出しの頃を思い出します。

 

診療動物は、火曜日だけ犬・猫・ウサギ・フェレット・ハムスター』に限定させていただいてますが、お気軽にお越し頂きたいと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。