1~2ヶ月前から 4~5回/日 吐く、食欲不振の13歳のM.ダックス君が来院デス
最初は胃薬の処方でしたが、体重減少と黒色タール便のため内視鏡検査を実施しました
血液検査では異常なし
尿検査では異常なし
レントゲン検査では異常なし
超音波検査では胃にしこりが認められました
早速、例の内視鏡検査です
食道を通過して、
胃の内部へ
そして、
幽門(胃の出口)から十二指腸内へ・・・これがしこりの正体か?
そして、
噴門(胃の入り口)チェック
黒いのが内視鏡です
反転して自分自身を見ています
内視鏡の長所
腸の粘膜を観察でき、生検できる⇒確定診断に繋がる
内視鏡の短所
全身麻酔が必須
腸の粘膜(内層)しか観察できない
⇒つまり、腸壁の中間層や外層は検査不可能
⇒つまり、腸管に関しての検査は内視鏡や超音波、レントゲンと一緒に実施することで、より精度が高くなる
どんな検査でも単一の検査では全てがわからない、ということです
血液検査だけでもダメだし、糞便検査だけもダメ
組み合わせがとても大切なのです
診断は、そこが難しいところでもあります
何と何を組み合わせて検査すればよいのか・・・・・
何度も何度も検査します
何卒、ご協力をお願い致します
From Oq Oq
13歳、♀・・・ ②
2016年09月29日 (木)
瀕死の状態でしたが、術後1日経過する前に・・・
リハビリです
院内の犬・・・ッと言っても、経験豊かな超老犬達がリハビリのアシスト
鼻を使って犬同士のコミュニケーション
おしりの臭いをお互い、かぎまくってます
鼻を使う行為は体調が悪いとしません・・・まぁ、それどころではないですからね
動けば、癒着防止にもなります
老犬は、極力早めのお返しを考えています
なぜなら、
自宅は自分のテリトリーなので、安心、くつろぐというメリット
⇒免疫力UP
何事もなければ、明日退院予定ですyo
From Oq
避妊手術していない♀・・・
最近の病歴は
3か月前に偽妊娠で、乳汁出て
2ヶ月前には化膿性乳腺炎で元気なく、抗生剤で回復
今回も元気なく、頸部を触ると悲鳴、前肢びっこ引くという主訴
多飲多尿(-)、熱もない⇒子宮蓄膿症?、考え過ぎ?
しかし何か、お腹がデカイ気が・・・
頸部のレントゲンとともに、背骨全般を観察する名目で、
胸部と腹部のレントゲンもお願いを、
頸椎圧迫病変のありましたが、お腹に結構なブツがあります
熱(-)、WBCは正常値、多飲多尿(-)、でも腹に大きなブツ、胸部レントゲン:転移(-)
⇒卵巣の腫瘍?良性の?
破裂したら即死の可能性があり、手術をお勧め
⇒即実施
大きく切開して、
や~っと出ました
この柴犬の頭大2個、合計1.2kg
暫定診断は卵胞のう腫
しかし、そんなヤワな名前じゃ、手術の大変さからは納得でけん
暫定診断改め : 卵胞のうのうのうのうのう腫 だっ
無事終了
このブツを切開すると、
おつゆが満タン
のう胞だらけ
.
暫定診断改め改め:卵胞のうのうのうのうのうのうのうのうのうのうのうのうのう腫
やはりこの組織も、病理組織学検査にまわして正式な病名を待ちます
13歳にしてはヘビーでした
From Oq
元気な、とても元気な1歳のM.ダックス君
待合室で吠えまくりです
こんな元気な仔が病気・・・・・・?
かかりつけがお休みなためお越しです
一昨日、コードをかじって感電し、一瞬けいれん・・・・・・!?
って・・・・・元気な割にすごい主訴デス
そう言えば20年前くらいにもいました、感電犬
それが、こちら
ベロが変形しとります
さて、今回は
顔よし
左口唇、火傷跡・・・かなり痛がります
幸いココだけが病変です
感電すると、肺水腫になることがありますから、胸部レントゲン検査実施
⇒異常なし
あとは口内炎用の軟膏と、しつけで治癒を待ちます
From Oq
自家用軽トラックで、 2度 乗り上げられたパグ君です
当時は、
腹の中は血だらけで、血腹(けっぷく) という状態でした
どこから出ているのか?
血を吸い出しては、それを輸血するという自己輸血をしつつ、探ります
すると、肝臓が引き千切ぎられ、
そこが主な出血箇所
他からの出血もありましたし、
膀胱が破裂寸前
全ての箇所を止血して、閉腹
後日、状態が落ち着いたので骨盤骨折や大腿骨折の手術など複数回実施・・・・・
の、仔が4年ぶりに来院です
まん丸になって戻ってきました
さすがに後肢は麻痺が残っていますが
元気印 ♡
普通に歩くことができるそうですが、肢の甲で歩くこともあるので、タコになっています
無事で何より
もう、車を追いかけないように
もうちょっとまめに来院を・・・お願いしますね
混合ワクチン、フィラリア・ノミ・ダニ予防、狂犬病予防もありますから
From Oq
ので、鎮静麻酔をかけて診察です
目が赤いという20kgのワンちゃん、9歳、肥満児
かわいらしい顔です
麻酔がかかってるから触ってます
過去、診察室で飼い主さんにかみついて出血させたことがある、ガッツあるワンちゃん
検査では目の傷はない
どれどれー
ヤバい赤い目、流涙
タタリじゃ〜、みたいですyo
更に検査すると、ぶどう膜炎の可能性
ガッツがあるので、眼薬はもちろん自宅では点すことができない
内服薬のみで目の治療
人では考えにくいでしょうね
From Oq
森美也子 参照:八つ墓村
の、2.5kgのチワワ君
2008年から心臓の薬を飲んでいます
徐々にその種類も増えて、今では4種類
胸を触れば、飼い主さんでも心臓の鼓動が手に触れるほどに心臓は大きい
そして、高齢の恒例の、口が臭い
ふふふ、笑いごとではない
臭すぎ
心臓が悪すぎ
覚悟決めてやりますかっ (飼い主と獣医師の覚悟)
血液検査、尿検査、レントゲン検査、心電図検査、点滴入れて麻酔を待つ
とても興奮しいなので、血圧測定や、超音波検査が不可能・・・
検査の結果から、僧帽弁閉鎖不全症(Ⅳ/Ⅵ)、三尖弁閉鎖不全症(Ⅳ/Ⅳ)、慢性腎不全(BUN44,Crea2.0)、甲状腺機能亢進症(0.7)
またしてもドンキ・ホー○状態
そんな危険なら麻酔までして歯を綺麗にしなければいいのでは?とお思いの方
歯石の菌は血液中にのって肝腎膵脳などに行き、
細菌性肝炎、細菌性腎炎、細菌性膵炎、細菌性脳脊髄炎etc.なる可能性が高い
な・の・で、歯石除去なのです
人間でも歯を綺麗にしないと認知症になるとか、言われていますよね
麻酔時間は、歯石除去し、抜歯し、縫合し、磨き上げて約2時間
そして終了後、10分ほどで
つ、つ、強い奴
退院直前まで点滴を入れて万全を期す
新たな歯石チャンピオンでした
From Oq
歯ぁ、みがけよぉ
病気の予防のために去勢手術です
とても良いことです
今回の仔は、陰のうにあるかな?
むむむむむっ
目を近寄せて・・・
少しふっくらしてる
やや膨らんでる
そうです、
陰睾ではなく、ただ小さいのでした
それもそのはず、手術の日がちょうど生後4カ月
1.3kgのチワワ君
小さい条件がそろってます
モルモットのほうがもっと大きかったです
去勢手術を早くしすぎたら、尿道が発達せず~~云々かんぬん
言われてきたのは、今は昔:今となっては昔のことだが・・・デス
メリットしかないという手術
小さすぎてやりにくかったですけども
From Oq
さてさて、去勢手術をしましょう
陰のうが膨らんでいませんね (矢印)
しかし、左側に膨らみがある (白丸)
ソ径陰睾という遺伝病です
陰のうにない睾丸は男性ホルモンはつくられますが、精子はできません
つまり、繁殖行動 (=性欲) だけは通常通りです
片側だけ陰のうにあれば繁殖可能です
が、
この病気を拡大させてしまいますので倫理上、繁殖はいけません
で、この仔の右側の睾丸は、どこかいな?
はい、腹の中にありました
腹腔内陰睾です
この腹腔内の少し小さめな睾丸が、のちのちガンになることが多いです
通常の睾丸ガンの14倍、罹りやすいという
早めの対処が長生きの秘訣です
From Oq