犬?に咬まれたフェレット
2013年11月16日 (土)
ちょっとしたすきに外に逃げ出したフェレットが、頻死で帰ってきたそうです。よく見ると尻に大きな穴が開いています。
近くの病院に行かれたそうですが、フェレットの治療がわからないとのことで、当院にはインターネットで探し出してお越しいただきました。
咬まれて10日くらいたっているそうです。肉芽組織が出ています。見るに堪えないので縫合の依頼です。
本当は事故直後なら縫合しますが時間が経過しすぎています。膿が溜まるかもしれませんが、痛々しいのでそのお話をしてマキソン糸、ベタフィル糸で縫合しました。
2週間後
きちんとくっついていますので抜糸です。
バッチリ完治です。
これでもう脱走しなければALL OK。
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カメがまた飛びおりました・・・。
カメの落下事故は上半身の腹の甲羅が割れることが多いようです。甲羅が割れるほどの衝撃ですから、内臓がどうなっているかで治癒できるか否かが決まります。
昨日から狆(10歳)が3階から落下で入院中です。
人間でも死んでしまう事故です。助かる方が奇跡と思ってください。
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アドバイス会 うさぎの腸編
2013年10月30日 (水)
今回も来ていただきありがとうございます、ウサギの腸編に。
うんちの話や、
胃腸通過障害の話や、
牧草で予防など、
さまざまなお話をいたしました。
今日から長生きするように、実行しましょう。 エイエイオー
来週は11月6日(水):こんなんよく食べましたな~、犬猫編。写真で見ましょう盗み食いで腸閉塞。こんなのが危険物、食べたら絶体絶命の巻、デス。
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脱水をおこすと全ての機能が停止します。
脱水の原因は食欲不振、下痢、嘔吐、ショック状態などで、簡単に言うと体の水分が無くなることです。症状は口が渇く(唾液が出ないということ)、眼が落ちくぼむ、無気力、皮膚をつまむと戻らないetc.。
眼球と瞼が離れています
カメまでも眼が落ちくぼんでいます
かなり落ちくぼんで離れています
皮膚が戻りません
とにかく点滴が必要です。血液検査と尿検査が早急に必要で、それによって点滴の種類や滴下速度が決まります。その後、脱水の改善を図りながら原因となっている病気の治療がスタートとなります。
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またまたきました、ハムスター事故です。今回はドアに挟みっぱなしで数時間。手を腫らしてきました、Gハムスター。
手の甲を見てみて下さい
ハムスターは地上地下生活動物です。2階なんて、リスじゃぁないんだからいりませんyo。
もぐることができるように、牧草を(土が一番ですが)ふかふかに敷いて下さい。食べることができるし、巣穴も作ることができる、遊ぼうと思ったらすぐに見つけることができる、という良いことばっかりです。
今回は触っても痛がらず、びっこもひかないので、ねん挫と打撲という診断にて、安静と消炎剤を処方し、生活環境の指示をしました。
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ハクビシンの腸閉塞
2013年10月05日 (土)
腸閉塞がきました、しかも、患者さんはハクビシンです。オーナーは触れますけど我々は無理です。チョコっと機嫌損ねると、オーナーも咬まれるとのこと・・・、強敵。
更にこの仔は、16歳7カ月超高齢+糖尿病
病院に来た時点で、食欲元気なし、飼主に咬みつきかけております。注射麻酔をかけて超音波検査、レントゲン検査実施です。⇒十二指腸付近に食欲ゼロなのに異物があり、ガスパターン。注射麻酔からガス麻酔に切り替えて、飼主と相談。試験的切開手術となり、そのまま血液検査、静脈留置し手術開始。
各種検査中
更にオーナーに聞き取り調査、“3日前にメラミンスポンジ、激落ち君を所望、少し吐いたがとても全部が出ておらず、便が黒くなってきた”
開腹すると十二指腸腸管膜に出血跡
腸切開は平行に。でました
腸縫合は垂直に
生理食塩水注入し縫合部に漏れはなし
胆汁を吸収し黒黄緑色に
麻酔から覚めて即退院
普通はその日に退院はありません。入院しても触れず、興奮させるだけなので、家での看護としました。抜糸も普通に無理なので、抜糸のいらない埋没縫合にしました。
開腹は最大の検査、治療なので、膵臓の生検もしました⇒膵臓が脂肪に置換されており、今後糖尿病以外に膵外分泌障害の可能性有り、と診断。今後の生活のアドバイスができました。
一週間後にはこの仔の写真を見せてもらいました。傷口、食欲など問題なく過ごしているそうです。
こんなんまで食べるんですね
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フェレットには比較的多い病気が、このインスリノーマです。インスリンを分泌する臓器が膵臓で、そこに腫瘍ができて分泌が促進されるのです。
インスリンと言うのは血糖値を下げる役割がありますので、分泌されすぎると低血糖となり、けいれん発作や昏睡となります。
けいれん発作でフレーメン様です
ブドウ糖+免疫サポートですぐに回復
常に糖を与えてしまうとその刺激でまたインスリンが分泌されるのでうまくいきません。完治は難しいですが、低血糖を予防する薬(完全ではありませんが)で要観察が必要です。
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ハムスターの骨折するところ
2013年09月25日 (水)
昨日から肢がおかしいとのことで来院です。
どうですか?もう診断できましたね
皮膚だけでつながっている状態です。しかも骨がむき出しです。感染があるはずなので断脚しかありません。
麻酔から覚めて元気に帰りました。・・・・・今までもこんなことがありました。
ぷら~んとなっています
すでに脚先がありません
ここが一番折れやすいところ
脚の骨折ベスト3
第一位:回し車に挟まった
第二位:ケージの隙間に挟まった
第三位:二階からの落下 (自分調べ)
ハムスターは地上地下生活動物です。二階は要らないのです。十分注意して生活させましょう。
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ご存じ、デグーのお話です。
しっぽにしこりができて気にしているとのことで来院致しました。
デグーも気にしていますが、飼主の方も気にしております⇒手術実施
ガス麻酔して、心電図つけて、
よく消毒して、
切開して、
縫合して、
終了です。
病理検査の結果は良性の腫瘍でした。元気にその日に退院しました。
小さな動物は気が気じゃありません。
無事が一番です。
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