レーザー治療によるイボ取り

2018年11月27日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

今回は新しく導入したレーザー治療器によってできる治療のご紹介です。

以前にブログでレーザー治療器のことはご紹介しておりましたが、この度ついに!

オークどうぶつ病院けやきに念願の最新・レーザー治療器が導入されましたよ!

 

レーザー治療器

導入されたのは飛鳥メディカルの発売したばかりの最新機種『D-Lase V-20』という機種です。

コンピュータが内蔵されており、今後バージョンアップで色々と機能が追加されていく拡張性が魅力です。

この度、当院で導入されたのは、なんと!「九州1号機」とのこと!!!

すごいですね~

 

 

1台で何役も!!

 

レーザーの発明は、20世紀最大の発明とも言われていますが、産業面においても医療分野でもたくさんの場面で活躍の場所を広げてきました。

そんな最新のレーザー治療器が当院にも導入されましたので、期待せずにはいられませんね。

この1台で本当に様々なことができますので、今後、治療面での強力な武器(オプション)になってくれることでしょう。

どんなことができるのかは、以前ブログでご紹介させていただきましたが、患者さんへのご紹介用に配っておりますパンフレットを載せておきますね。

 

すでに様々な治療を行っておりますが、その中の1つである『レーザーによるイボ取り(イボの蒸散処置)』をご紹介しますね。

動物も高齢になると、体のあちこちにイボができちゃう子がいます。

小さなイボは本人も気にしないのですが、時に自分で引っ掻いて出血してしまったり、その刺激でまた大きくなったりします。

僕ら獣医師としては、悪性ではないし命にかかわるものではありませんので・・・高齢のワンちゃんに全身麻酔をかけてまで摘出するのも気が引けますし・・・経過観察を・・・

となりがちなのですが、飼い主さんとしては結構お悩みの声を頂戴することが多いんですよね。

 

そんなときに、レーザーがあれば無麻酔でイボを取ることができるんです!!!

正確には、イボを取るというよりは「イボを蒸発させる」という表現が適当でしょうか。

 

百聞は一見にしかず!

うちのグラちゃんのイボを取った動画を載せましたのでご覧ください。

 

 

このように、ほとんどの場合無麻酔で小さなイボであれば1回の治療で終わります。

最近、1cmを超えるような大きなイボに対しても、週1で何回かに分けて少しずつレーザーで小さくする蒸散処置を行っています。

※一度にしつこく行うと、熱傷(ヤケド)が出る可能性がありますし、動物も集中力が切れてしまいますので、少しずつ高さを削っていくやり方で行っています。

 

大きくてたびたび出血してしまい、おうちが血だらけで飼い主さんも大変お困りだったワンちゃんたちも、無麻酔での3~4回の処置できれいに治りました。

飼い主さんに大変喜んでいただき、こちらも嬉しく思います。

 

動画を見てご興味をもたれた方は、ぜひ一度、お気軽に獣医師にご相談ください!

 

 

健康だからこそ★

2018年11月24日 (土)

こんにちは✿
動物看護師の深町です(*☌ᴗ☌)。*゚

寒い日々が続きますね…
そろそろもこもこの洋服を出してこないとですね!!

\ぬくぬくぬくぬく♡/

だよりちゃんもこんな状態です…笑

さて、本題に入りましょう!

みなさん、いち早く異変に気付くために最も必要なことって何だと思いますか?

動物の病気の症状を知ること?
でもこれは1番ではありません!
もちろん知っておいて損はないと思いますが同じ症状でもたくさんの病気の可能性があります。
それを特定判断するのは獣医師のお仕事です。

何が一番大切か…

それは普通を知ることです(*゚∀゚)!

★お家でできること
★病院でできること

この二つに分けてお伝えします。

お家でできることは普段の行動、普段の状態などを知ることです。

病院に来る理由のなかでもいつもと○○が違うというものが多いのです。
動物はしゃべってどこが痛い等伝えられないのでいつも見て側にいる飼い主さんがちょっとした異変に気付いてあげなくてはならなりません。
なのでその子にとっていつもの当たり前を知ることは大切なのです!!
そして、いつものお家での様子を獣医師に伝えられるのは飼い主さんだけです。

病院では健康診断を通して普通の状態を知ることで自覚症状がない病気や様々な病気の早期発見ができます!

・動物は痛みや不調を隠し、平気なフリをする事があります
・種類ごとの基準はあっても、その中に個体差というモノがあります
健康な時に健康診断をすることでその子の普段の数値や状態が分かります。
そして1年に1度など定期的に行うことで症状が出て重症化する前に異変に気づくことが可能になります!

もっと詳しい説明はちょびちゃんの言葉をクリック!
健康診断について🐾/

もし普段検査をしていなくて何か調子が悪いそんな時に数値的には基準値の範囲内かもしれません。
しかしその子にとっては大幅に数値が異なっているため調子が悪いこともあります。
逆にずっと悪い数値で慢性化し体が慣れてしまって症状にはっきりとでないということもあります。

わかりやすく例を出して説明します。
人の平熱の基準 36.5℃前後
臨床的にみた発熱の基準 37.5℃ となっています。

AさんとBさんが熱っぽいと思って体温を測ると
Aさんは37.5℃、Bさんは36.5℃でした。

数値だけでみるとBさんは熱は出てないようにみえます。
気持ちの持ちようだ!なんて言われてしまうかもしれません(´;Д;`)

しかし二人の平熱を知ると見方が少し変わって来ると思います…

Aさんの平熱は36.5℃、Bさんの平熱は35.5℃です。

平熱を知っていて改めて先程の熱っぽい時の体温をみると二人とも平熱より1℃も高いことがわかります!
平熱を知らずに数字だけで見たときにBさんの異常には気付けないですよね…

数値等の普通を知るためにも健康な時からの健康診断が大切なのです★

健康な状態を知ることは、少しでも早くペットからのSOSを受け取る為の大切な準備です(*´◒`*)

\一度、健康診断を受けてみませんか?/

乾燥する時期の皮膚対策に~デルモセントシリーズの取扱いを始めました!

2018年11月09日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

近隣の街路樹もだんだんと色づいてきましたね。

けやき通りや大濠公園、舞鶴公園など…病院の近所ながら、とても素敵な場所です。

そういう風景を眺めながらのんびりワンちゃんの散歩もステキですね~

けやき通り入口 護国神社 紅葉

火曜日に豊浜→けやきの移動中の車窓から見える風景を描いてみましたよ!?

 

さて、近頃は気温も下がってますが、空気も非常に乾燥してきました。

風邪など引かぬよう体調管理も大切ですが、ヒトも動物もお肌の乾燥対策が必要な季節となりましたね。

 

ワンちゃんのシャンプー剤も、最近では一年中一緒のものを使うのはダメで、季節ごとに変える必要があると言われます。

少なくとも、夏のジメジメした時期と、冬の乾燥した時期では、それぞれに合ったシャンプー剤を選んだ方が良いということです。

 

乾燥するこの時期にオススメの皮膚にやさしいシャンプーは、以前に看護師の田中が紹介してくれた『アフロートシリーズ』や、体の大きな子には大容量入りでコスパ抜群の泡シャンプー『モイスト泡シャンプー』がオススメですよ!

詳しくは看護師・田中に聞いてあげてくださいね!

 

 

さて、今日私から紹介させていただくのは、

週1で背中に1ヶ所つけていただくだけで手軽にできる乾燥肌対策!

 

の商品です。以前から商品としてはありましたが、このたびオークどうぶつ病院けやきで取り扱いを開始しました。

久々の長編となっておりますので、ご興味がある方のみご覧ください。

 

 

 

これまでも皮膚ケアのセラミド入り乳液のような製品を皮膚が弱い子に処方しておりましたが、何か所もたくさんつけないといけないのが手間でした。

この商品の良いところは、ノミダニ予防のフロントラインのように、肩のところに1ヶ所につけるだけで全身に広がるというところですね。

 

皮脂腺に入り込んで全身に広がるため、シャンプー後のきれいな肌には使用できません。

むしろシャンプーができないような猫ちゃんやウサギにも使用可能というところが優れものです。

太った猫ちゃんで、背中がフケだらけで相談を受けることがたまにありますが、シャンプーできればベストだけどなぁ…でも難しいよなぁ…と思いつつ、なかなか推奨できる製品がありませんでした。

病院の猫ちゃんにも週1でつけてますが、数週間でフケが減ってることを実感しております。(シャンプーはせずブラッシングのみで)

ウサギでも、ツメダニもいないのにフケが出る子がたまにいますが、ウサギにも安心して使える商品ですから、シャンプーができない子のフケ対策としてオススメできる製品です。

 

スポットした翌日に、ブラッシングだけはしてあげてくださいね~

 

ティーツリーオイルなどのハーブ系の香りがぷーんと漂いますが…それは飼い主さんの好み次第でしょうか。。。

 

皮膚バリアに重要な必須脂肪酸の役割

 

どういうワケでフケや皮膚状態を改善するのかというと、皮膚バリアを構成する必須脂肪酸を直接皮膚に補給する製品だからです。

必須脂肪酸の中には、皆さんもチラッと聞いたことがあるかもしれませんが、ω3系脂肪酸(魚油や亜麻仁油など)やω6系脂肪酸(ゴマ油やひまわり油など)etc..があり、皮膚病の対策としては、その摂取する比率が重要とされています。

 

デルモセント・エッセンシャル6ピペットは、植物由来の天然の必須脂肪酸を、ω6:ω3=4:1という黄金比で含有しています。

皮膚用の必須脂肪酸サプリやアレルギー用フードも、実はこういった比率で必須脂肪酸を含むように設計されて作られているのですが、毎日飲ませたりフードを変更するのは大変ですよね。

手軽にスポットして皮膚に直接届けるという意味では大いに期待できる製品と言えます。

 

 

 

最近このシリーズを使い始めたのには、理由があるんですね。

 

例えば膿皮症や外耳炎という病気…病気が再発するたびに薬を処方されて。。。また再発したら薬…

 

そうではなく、治癒した後に再発させないように皮膚ケアをして予防できればなぁ…薬を飲ませる頻度が少しでも減らせればいいなぁ…自分の自然治癒力・免疫(バリア)機能をアップできればなぁ…

 

そういういったことを日々考えながらトライしています。

そんな中でデルモセントシリーズに新しいラインナップが登場しましたので、また今度はそちらのお話でもしましょうね。

アフロート 『クレンジングオイル』

2018年10月22日 (月)

こんにちは!

田中です。

 

先日の『オークゆかしい話』でシャンプー剤のご紹介をしましたが、今回も、皮膚のトラブルで困っている方へ…シャンプー、トリートメントのお話です。

 

愛犬の皮膚が真っ赤になってたり、痒がったりして困っている方、いらっしゃいませんか?

脇や足先、内股や前胸などに異常がある方は、マラセチアという常在菌が何らかの原因で異常に繁殖して、皮膚に悪さをしている可能性があります。

そういった時に…

 

じゃじゃ~ん

 

 

 

 

アフロートVETシリーズのスキンケアです。

一番左はクレンジングオイル、真ん中は低刺激シャンプー、右はモイスチャライズになります。

 

今回はクレンジングオイルを紹介します。

 

ワンちゃんの足先や脇などに黄色いベタベタが付いていることありませんか?

それが皮脂です。皮脂はマラセチアの好物で、また、皮脂が多いと保湿剤の吸収も悪くなります。

そこで、皮脂を除去することが皮膚のケアになります。

 

皮脂は「アブラ」なので、人間の肌のクレンジングと同様に「アブラ」成分のクレンジングオイルで、優しくなじませて洗い流しましょう。

このクレンジングオイルの使い方としては、まだ濡らす前の皮脂に適量を垂らしなじませて、その後、お湯やシャンプーで洗い流します。(皮脂が多い時は少し時間をおいた方が良いみたいです)

 

今まで皮膚のべたべたでお困りの方は、この効果に驚くと思いますよ(@_@;)

 

 

クレンジングオイルの後のシャンプーは、次の機会にお話しします。

猫用の3ヶ月効くノミダニ予防薬『ブラベクトスポット』新発売!

2018年10月13日 (土)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

秋になりましたね。朝晩が涼しくなってきましたが、まだまだノミダニはしっかり予防が必要な季節です。

このたび、猫ちゃんの「3ヶ月効果が続くノミダニ予防薬のスポット剤」が登場しました。

先日よりこんなかわいいポスターをけやき待合室に掲示しております。

 

ブラベクトスポット

 

犬用の3ヶ月効果が続くブラベクト錠も絶賛販売中ですが、今回はその猫ちゃんバージョンが新発売となります。

ただ、猫ちゃんは薬を飲ませるのが難しいため、背中につけるスポット剤になりました。

 

ブラベクトスポット

 

猫ちゃんにノミダニスポット剤をつけたことがある方にとってはあるあるかもしれませんが、「背中につけるだけ」とは言ってもなかなか猫ちゃんは嫌がって逃げ回ったりするものです。飼い主さんからすると、結構ストレスになるそうです。

 

この製品は、一度つけるだけで3ヶ月効きますので、病院でorおうちで一度つけたら3ヶ月間はずっと効いてくれます。猫ちゃんのストレスを大幅に減らすことができると思います。

 

また、ノミが一度発生すると、完全に駆除するのには2ヶ月かかると言われます。

3ヶ月薬が効き続けることで、生活環境から完全にノミを排除することが可能となります。

 

安全性はどうなの?

皆さんが、もっとも心配されるのは薬の安全性ですよね。

僕も「3ヶ月?それって本当に大丈夫なの?」と疑ってかかるタイプの人間です。

皆さんに自信をもってオススメできるように、薬の技術資料をじっくりと熟読します・・・

技術資料を読み込む

 

薬が認可を受けるためには、きちんと効果があるかどうかの試験に加えて、安全性をしっかり評価しなければなりません。

 

ブラベクトスポットは、以下の3つの安全性試験をクリアしております。

 

・11ヶ月の子猫に、通常の5倍量を8週間間隔で3回投与して異常を認めなかった。

・6ヶ月の子猫に通常量のスポット剤を飲ませた結果、薬の溶剤によるよだれなどの症状以外に副作用は認めなかった。

・国内の動物病院で猫に使用した結果、副作用を認めなかった。

 

犬用のブラベクトが発売されて月日は流れますが、犬においても大変安全性が高い薬だと感じますし、海外ではもともと先行して販売されている実績がありますので、安全性に関しては問題なさそうです。

 

秋から冬にかけての予防もしっかりと!

秋になると気温が下がってきますので一見ノミダニの心配は減りそうな印象があると思いますが、ノミやダニは秋にもたくさん発生します。

ノミは室内に持ち帰って、暖かい家の中で繁殖することができます。自宅の中で大繁殖するとそれはそれは大変です。。。

人間も寝てる間にあちこち刺されてかゆい思いをしますしね。

 

マダニに関しても、秋には幼ダニがたくさん出てくる季節です。

近年、ダニが媒介する伝染病SFTS(重症熱性血小板減少症候群)という病気で死者も出ていますし、それらを犬や猫が飼い主さんにうつしたのではないかと考えられる事例も発生してきました。

 

このシーズンこそしっかりとノミダニ予防を行いましょう。

10月につけると10・11・12月の3か月間をしっかりと予防できますので、秋から冬場のノミダニ予防薬としてご検討ください。

 

※ 体重が1.2~2.8kgまでのブラベクトスポットが、現在品薄となっており、大変ご迷惑をお掛けしております。。。

一般的な2.8kg~6.25kgの体重の子用は、現在流通量が安定しております。ご興味ある方はスタッフまでお声かけください。

 

カサカサお肌にさようなら

2018年10月10日 (水)

こんにちは!

田中です。

 

今日は、新しいシャンプー剤を紹介したいと思います(^O^)/

 

じゃじゃ~ん!!

 

 

 

モイスト泡シャンプー

 

このシャンプーは、最初から泡の状態なので泡立てる必要がなく、散歩後のちょっとした足洗いにも便利です。

また、セラミドや水溶性コラーゲンなど4種類の保湿成分も入っていて、デリケートな皮膚にも安心して使えるみたいですよ。

 

 

さっそく、ミニチュアダックスのイチゴちゃんに使ったところ、「フルーティフローラルの香り」らしくとっても良い匂いでしたよ(^○^)

もちろん、泡立ちも良く、イチゴちゃんも「気持ちいい~」って言ってました(笑)

 

 

これからの時期は、わんちゃん達も肌が乾燥しやすい季節ですね。

保湿成分がしっかり配合されてるシャンプー剤、コンディショナー等を上手に使って、快適な生活をサポートしてあげましょう!

 

 

※熱すぎるお湯、ドライヤーは禁物ですよ!

お薬を飲むのが難しい子たちへ~『ピルアシスト』新発売!

2018年10月04日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

 

ご好評いただいております「グリニーズ・ピルポケット」ですが、投薬が難しいワンちゃんや猫ちゃんが喜んで食べるおやつです。

詳しくは過去記事をお読みください→コチラ

 

このたび、ロイヤルカナンさんより、同じような投薬補助トリーツが新発売となりました。

 

ロイヤルカナン ピルアシスト

 

その名も『ピルアシスト』

見た目はまったく同じ!名前も微妙に。。。

ツッコみどころ満載なのですが、まぁそれはさておき、なかなかよく出来てるんです。

投薬に苦労されている皆さんのために、良いモノはぜひオススメしなくては!

 

においはグリニーズの方が個人的には好みですが、このピルアシスト。

動物たちの食いつきは違いますよ。

メーカーが98%の投薬成功率!」と謳っているのも伊達ではありません。

 

ピルポケットに飽きてしまったワンちゃんがパクっと口にしてくれたり、本当によく食べます。

 

当院で飼っている動物たちに試した結果は、犬2頭/2頭中(秒殺)、猫2.5頭/3頭中(1頭は半分残した)と約90%の成功率でしたよ。

裏ワザですけど、猫もよく食べるんですね~

 

ロイヤルカナン ピルアシスト

 

 

価格は、1袋30個入りで¥1,064(税込)とピルポケットよりも少しお求めやすくなっておりますので、ぜひお試しください!

 

 

猫ちゃんのストレスって🐾~『ユリナリーS/O+CLT』のご紹介

2018年08月17日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

先日、アレルギー用フードの1+1キャンペーンのお知らせをしましたが、今回はその第2弾となります。

オークけやきの待合室に、もう1枚『猫ちゃんのストレス』に関するポスターも掲示しております。

 

猫ちゃんのストレス ロイヤルカナン pHコントロール+CLT

 

猫という動物は、非常にストレスを感じやすい動物です。

お引越しをしたときや、新しく家族が増えたりした際に、猫ちゃんの行動に変化があらわれることは皆さん経験があることだと思います。

動物病院でも、ペットホテルで猫ちゃんをお預かりした際に、ご飯は食べないし、おしっこ・ウンチをガマンしてじっとしている・・・なんてことはよくあることです。

 

一般的にネコちゃんへのストレスは、1頭よりも多頭で飼われている猫ちゃんに多く、その中でも「自分の落ち着ける居場所が確保できない」弱い立場の猫に多いと考えられていますが、ストレスの感じ方には個体差があります。これは生まれ持った性格や、子猫の時期の社会化と関係があるようです。

 

猫ちゃんが強いストレスを感じたときに、それが問題行動につながるケースもあります。

尿スプレー(おしっこをあちこちに引っ掛ける)や、猫どうしが相性が悪くなりケンカをするなどの行動は、猫ちゃんが強いストレスを感じている証拠です。

 

キャットストレス.com

興味を持たれた方はこちらのサイトをご覧ください

キャットストレス.com

 

また、以下のような病気・疾患は、猫ちゃんへのストレスが原因の1つとしても考えられてます。

・頻尿や血尿などの症状(特発性膀胱炎)

・下痢や嘔吐、便秘などの消化器症状

・過剰なグルーミングによる脱毛やただれなどの皮膚症状

・食欲不振

・食べ過ぎによる肥満  etc..

 

ロイヤルカナンのフードのキャンペーン

 

そこで、今回アミノペプチドフォーミュラに引き続いて、ロイヤルカナンの『pHコントロール+CLT→ユリナリーS/O+CLTに名前変更』というフードのキャンペーンを行ないます。

 

pHコントロール+CLT

 

このフードは、猫ちゃんの特発性膀胱炎という病気に対応したフードとして新発売しました。

特徴としては、加水分解ミルクプロテインという、猫ちゃんのストレスを和らげる成分(CLT)を配合しております。

猫のストレスに対してジルケーンというサプリメントがありますが、それとほぼ同じ成分をフードに配合した優れものの商品です。

 

このため、血尿や頻尿などの病気の症状を改善するだけではなく、猫ちゃんのストレスによる問題行動の治療としても有効なケースが多数報告されてきております。

 

今回、ロイヤルカナン・共立製薬さまにご協力をいただきまして、製品500gを1つ購入していただいた方に、もう1つ差し上げるキャンペーンをさせていただくことになりました。2袋を1袋分の価格でご購入いただけます。

 

5kgの猫ちゃんに与える量が1日70gですので、500g+500g=1kgあれば、2週間分となりますね。

ネコちゃんの問題行動に対しての効果も、先日のアミノペプチドと同様に、2週間以内という早い段階で効果が出ますので、気になる方はぜひお試しください!

 

※ キャンペーンは限定数となっておりますので、なくなり次第終了となります。

※ 本キャンペーンは500g製品のみとなります。2kg製品では行っておりませんので、ご注意ください。

→予定数に達しましたので、1袋プレゼントキャンペーンはご好評につき終了いたしました。

フードの販売は引き続き行っております!

 

例えばこんなネコちゃんに効果がありました

 

・多頭飼育で他の猫に対しての攻撃性があったネコちゃん→フード変更後3~4日で攻撃性がなくなった

・トイレ以外のところでウンチをする(同居猫とのストレスが関与と考えられる)→毎日行われていたウンチの失敗が月1回程度に減少した

・トイレ以外のところでおしっこをする(病院の検査では特に尿に異常なし)→フード変更後数日で症状が改善

・体のあちこちを過剰にグルーミングし、お腹や足がツルツルに脱毛していた→フード変更後2週間でなめる頻度が減り、2ヶ月後には毛が生えそろった

 

このように、攻撃性、トイレの失敗、過剰グルーミングや、大きな声で鳴くなどの様々な問題行動に対して効果があったケースが報告されています。

猫ちゃんの問題行動により、飼い主さんも精神的に思い悩んで…ということも多々あると思います。

猫ちゃんのお困りの症状に、あるいはストレスを感じやすい神経質な猫ちゃんに穏やかな暮らしを送ってもらうために、ロイヤルカナン『ユリナリーS/O+CLT』をぜひお試しください!

 

販売方法は、動物病院でご購入いただくか、あるいはロイヤルカナンの公式オンラインストア「ロイヤルカナン ベッツホームデリバリー」でも購入できます。

こちらのWEBサイトからの購入では、「動物病院IDが購入する際に必要」となりますので、ご不明な場合はご来院かお電話にてお問い合わせくださいね。

 

※現在ロイヤルカナン ベッツホームデリバリーでは、全商品送料無料キャンペーンを2022年 3/31(木)11:30AMまで行っているそうなので、ぜひ気になる方はお1つからでもお試しいただければ良いかと思います。

猫アミノペプチドフォーミュラ・『1+1キャンペーン』始めます!

2018年08月11日 (土)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

 

オークけやき・待合室にこんなポスターを貼っております。

気付かれた方もいらっしゃると思います。

 

猫の嘔吐下痢の理由 食物アレルギー

 

以前、猫アミノペプチドフォーミュラというフードが新発売になった際に、キャンペーンのご案内をしました。

前回記事はコチラ→アミノペプチドフォーミュラ新発売キャンペーン!

残念ながら、当時は応募が殺到したため、すぐにキャンペーンが打ち切りになってしまいました。

 

アミノペプチドフォーミュラは食物アレルギー用のフードで、「皮膚のかゆみや、嘔吐や下痢などの症状」が食事変更により改善するか、確かめるためのフードです。

 

猫の除去食試験 アミノペプチドフォーミュラ

 

フードの新発売からある程度の期間が経ちましたので、使って効果のあった猫ちゃんの報告がちらほら出てくるようになりました。

 

もちろん皮膚のかゆみに効果を発揮した例もありますが、それよりも報告が多いのが下痢や嘔吐の猫ちゃんに対しての効果ですね。

 

・1年以上にわたってずっと下痢が続いている猫ちゃんが、フード変更により数日で便がきれいになった

・6年ぶりにきれいなウンチをしているのを見た

・週に何度も吐いてた子が吐かなくなった etc…

 

下痢や嘔吐に対しての効果は、1~2週間の短期間で効果があるかどうかがハッキリ出ます!

逆に言うと、2週間やっても効果がなければそれ以上続けても効果は期待できないかもしれません。

 

そこで、以前のキャンペーンはすぐに打ち切りになってしまいましたので、今回、共立製薬・ロイヤルカナン様のご協力をいただきまして、

アミノペプチドフォーミュラ 500gの『1+1キャンペーン』を実施させていただくことになりました!

アミノペプチドフォーミュラ 興味津々

 

つまりどういうことかと言うと、500g製品¥2,090(税抜)を1つ購入していただくと、もう1つオマケで差し上げますよーというキャンペーンです。

 

5kgの猫ちゃんの1日の給与量が60gですので、500g+500g=1kgあれば16日分となりますので、嘔吐や下痢が改善するかどうかのチェックとしては十分な期間となりますね。

 

ご興味がある方は、先着順で限りがあるキャンペーンですので、ぜひぜひオークけやきのスタッフまでお声かけください!

 

他の製品もキャンペーンに続々登場する予定ですので、こうご期待!

 

※500gのみのキャンペーンとなります。2kgの製品は、1+1キャンペーン対象外となりますのでご注意ください!!

※試験前・後のウンチの様子などの写真撮影をお願いすることがあるかもしれませんが、ご了承ください。

新しい治療オプションのために

2018年08月02日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

7月はシフト変更が多くてご迷惑をお掛けしました。。。

 

そんな7月半ば、シフトを代わってもらいピューッと行って来ました。

 

新しい治療オプションのための知識を取り入れるため、勉強会に参加してきましたよ。

なんの勉強をしてきたかと言うと、「レーザー治療」についての研究会に参加させていただきました。

 

レーザー治療が役に立ちそうなこんな時

1.レーザー治療器として

・椎間板ヘルニアで腰が痛いので、レーザー治療で痛みを和らげる(お薬に加えて治療のオプションに)

・猫ちゃんの口内炎の痛みを和らげるためにレーザー照射

・術後の傷の治りを促進するためにレーザー照射

・皮膚炎がひどいのでレーザー照射 etc..

 

2.腫瘍の治療のオプションとして

・体のあちこちにイボができたので、レーザーで蒸散(イボを一瞬で焼くので多くは無麻酔or局所麻酔で可能)

・心臓が悪いなど、全身麻酔に耐えられない犬の体表や口の中の腫瘍を、局所麻酔下でレーザーで切除する

・通常な治療が難しい悪性腫瘍に対してのオプションとして

→レーザーをあてて温熱療法(温めることで腫瘍細胞を不活化)やレーザー照射により腫瘍周辺に作られる熱ショックプロテインや過酸化水素などによる細胞傷害性物質の力で、腫瘍をそれ以上大きくさせない、あるいは少しずつ小さくする

 

3.手術室でのレーザーメスとして

・レーザーメスとして、手術の際に出血がほとんどない切開が可能に

・血管シーリング(血管をはさんで熱で血管をシールして出血なく切断する方法)→縫合糸を使わず素早く安全な手術が可能になります

 

4.歯周病治療として

・歯石をきれいにしたあとの、歯周ポケット内の細菌や不良組織をきれいにすることで、歯周ポケットが治ってピタッと密着する

 

 

 

思いつくところをざっと書いてみましたが、まだまだ細かいところを含めるとたくさんありますので、実にたくさんの使いみちがあるわけですね。

 

以前より、ヘルニアで腰を痛がるダックスちゃんや、乳がんが大きくなって血がポタポタ出るけど、高齢で大きな手術はできないおばあちゃんワンちゃんなどをみるたびに、もう少し何かできることがないものか・・・と日々葛藤しておりました。

 

レーザー治療は、決してメインの治療にはなり得ませんが、プラスαのオプションとして、あるいは通常の治療が難しいような患者さんの生活の質を保つために、使い方次第ではとても有益なオプションになると考えています。

 

だいぶ持ち上げましたが、導入は未定です。。。

まだまだ勉強不足ですので、色々と情報入手してもっと勉強して、近い将来こういった治療をやって行けたらなぁと思っています。

 

 

セミナー終了後、終電の新幹線で福岡に帰ります・・・

 

 

これでもか!というTHE・名古屋な駅弁を食べながら名古屋を後にします

 

3時間半の新幹線は長いですね~。でもビール飲んでグータラしてませんよ

THE・名古屋弁当食べた後は、セミナーの復習しながら帰りましたとさ。。。