オーナーの奥さんが亡くなり、ご主人も亡くなり、地域の方々がいつもかかりつけにしていた当院に、里親募集の件で連絡がありました。
とてもいい奴だったので、病院のマスコット的な感じで病院で引き取ります、とお伝えしました。
引き取りにお伺いすると、7~8人のお父さん方々が勢ぞろいでお待ちでした。
“やっと貰い手ができたゾ” “これで世話せんでいいっ” “もう帰ってくるなよ、世話せんけんね” などと、この仔に声をかけていました。
いざ、車に乗せて連れて行こうとすると、皆さん泣きながら、いつまでも・・・、いつまでも・・・手を振って送っていただきました。
まさに、地域の方々に愛されていた犬です。大切に、大切に生活させなければいけないなっと、もらい泣きしつつ、連れてまいりました。
14歳 リキ(柴犬)、病院犬歴13年、少々痴呆が出てまいりました。
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熱中症になると血便し死に至ります。腸粘膜が壊死をおこし、DICとなるためです。治療は輸血しますが、予後は厳しいものとなります。
輸血中
血便
血おう吐
予防が一番大切です。扇風機とエアコン入れて適度な温度と湿度を保ちましょう。人と同じで我慢はいけません。我慢は自分一人でお願いします。散歩にも十分注意してください。外に出る時、手のひらで地面を触って熱さを確認してあげましょう。もしくは自分も裸足で散歩しましょう。
もし熱中症と思ったら(呼吸が異常に早く、舌をずーっと出している、体が熱い等)、体を冷やすしかありません。体を濡らし、扇風機などで体から気化熱で体温を下げるのです。そしてすぐかかりつけへgoです。冷やしすぎにも注意をお願い致します。
体をザブッと濡らし、ドライヤーで風をおくる。正常になるまでその繰り返し
結構、皮膚病が多いのです。特にダニ感染症が。ひどくなると脱毛ならぬ脱ハリとなります。かゆみがあれば検査でダニの確認がができなくても、ダニ駆除を一番に考えなければいけません。
皮膚検査中
口の中にガンができることもあります。悪化すると口を閉じることができません。生検(組織の一部を採取)して確定診断が必要となります。
扁平上皮ガンでした
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ミニブタの避妊手術
2013年07月07日 (日)
1カ月ごとに発情が来てその都度、凶暴になるから避妊手術をお願いしたい、他の病院で何件も問い合わせたが無理とのことで当院に辿り着いたミニブタ君。当方でも手術経験はありませんが、それでもOKならば手術しますよと回答。即、日程が決まりました。内心は大丈夫かな、でも、リスやハムスターの避妊手術経験のあるし、ニホンザルの去勢手術もしたことあるし(ちょっと自慢が入りましたか?)、何よりオーナーがお困りですからね。
気管挿管し、ガス麻酔ブヒ
手術ブヒをよく洗浄ブヒ
次の日にはスタッフになつきましたブヒブヒ
結構大変でしたよ、避妊手術
from Oqぼブヒ
甲羅の模様が星☆っぽいのでホシガメって言うそうです。ジアルジア症です
他にも、パンケーキ陸亀やワニ亀、かみつき亀、臭いからクサ亀、蜘蛛の巣亀、黄星イシ亀、豹紋亀など(普通はカタカナ表記ですが、わかりやすくひらがなや漢字で書きました)、見た目の判断系の名前が多いのデス。まだまだありますよ、箱亀、赤足亀、臭い亀(においかめ)、沼亀・・・。だんだん見た目イメージ命名から住む処命名なの?。地中海陸亀、ミシシッピー臭い亀、ミシシッピー赤耳亀と。
ミシシッピーってそんなに亀の宝庫なんでしょうか?
名前と、その模様や形を見比べてみたいです。
亀を触ったらきちんと手を洗いましょう。サルモネラ菌などバイ菌が多いですので。
銭亀あるある:昔は財布の中にいまいたが、すぐ落としてしまい、お金が貯まりません。
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超音波検査(エコー検査)
2013年07月05日 (金)
超音波検査は麻酔なしで行うことができる(協力的な仔なら)安全な検査方法です。しかし、血液検査や尿検査、レントゲン検査などと一緒にしなければ完璧な検査ではありません。血液検査だけでも完璧ではありません。全ての検査行い総合判断から病気を診断するのです。例えば、血液検査では下痢はわかりません。レントゲン検査では下痢はわかっても発熱はわかりません。超音波検査では膀胱結石はわかっても、その個数はレントゲン検査でしかわかりません。しかし、膀胱の壁の厚さ、腫瘍の有無はわかります。それぞれの検査の長所短所をお互い補い合うのです。また、CTやMRI検査も必要となる病気もあります。
エコー検査中
糞便検査、血圧検査、心電図検査、心音図検査、内視鏡検査、それぞれ同等に大切な検査です。
ひとつの検査で100%診断できる事はありません。
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どんぐり動物病院の道順と看板
2013年07月03日 (水)
猛烈な雨のおかげで、アドバイス講座はどなたもいらっしゃらず・・・。今回のお話はいづれまたおこなうとして。
野間2丁目の交差点には大きい看板があります。
筑紫が丘高校側から来ると、
こう見えて、
野間4丁目交差点から来ると、
こう見えて、
野間四つ角からちょっと行ってモスバーガー過ぎると
こう見えて、
高速インター(野多目、堤)や外環から、若久通り沿いに来ると
こう見えて
野間2丁目から若久通り沿いからは
こう見えて
入ってみたら、あらら、駐車場が広いし、折返しが楽だな~
しかも、自転車置き場は屋根付き❤
こりゃ~入りやすい
しかし、高速(野多目、堤インター)や外環からの若久通りを来て、モスバーガーの方が目立つ看板であれば、通り過ぎ注意ですyo。注意!注意!
黒木書店の目の前です。
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犬の甲状腺機能低下症
2013年07月03日 (水)
老齢犬になると甲状腺の働きが低下してきます。甲状腺は代謝を高めるホルモンを作っており、そのホルモンが出なくなるということです。つまり、症状はあまり動かない、寒さに弱い、寝てばかりいるなど、歳とったな~と思われたのがその症状ですが、ホルモンが少ないため動くことができなかったのです。他には皮膚の感染がなかなか治らない、毛の生えが遅い、鼻の上の毛が抜ける、皮膚に黒い色素沈着をおこす、心拍数が遅い(除脈)等、様々です。
血液検査で診断がつきますので、8歳以上なら健康診断に甲状腺検査もお考えください。
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自宅の軽トラックに前輪と後輪の2回轢かれました。首輪が外れてしまい追いかけてきたとの事。肺挫傷症候群(TLS)、全身打撲、内臓打撲、骨盤骨折と瀕死の状態です。舌や歯ぐきの色が白く貧血です。どこかに血液が漏れています(体外ではない)。静脈性尿路造影検査でOKを確認し、試験的開腹です。
開腹すると血腹という状態。
その血液をとって輸血です。術前にもテオから血液をもらっての輸血中。更に自己輸血の開始です。
問題はどこから血が出ているのか、を探さねば手術は終わることができません。腹腔内の血液をとり終わると、見えてきました、肝臓からの出血が(写真左の臓器が肝臓)。しかも2か所から。坐滅しています(ちぎれて、つぶれている状態)。
そこを処置して手術終わり。次に日からしっかり食欲が出ました。まだ若いので回復が早いのです。しかし、次は骨盤骨折(左右の)の手術が待っています。
今では全ての手術が終わり、片方の後肢の麻痺は残るものの、元気に庭を走り回っているとの事です。
教訓:首輪は指が2本入る位に締めること。
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交通事故で背骨が折れていました。オーナーは“拾った犬に手術のお金はかけられない、安楽死を” との事でした。病院で引き取って手術を実施しましたが、一命を取りとめただけで、後肢麻痺が残りました。
しかし、そんなことはお構いなしで、前肢だけで体を浮かし歩いております。途中、自身の後肢を食べてしまい、両後肢切断しました。かえってその方が軽くなり機敏になりました。12歳3ヶ月です。いつの間にかおばあちゃんになりました。
何事にも動じません、名前はテオです。
“この子を見てると、もっと自分も頑張らないかん”、というファンもおります。
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