よくある主訴です
簡単そうですが、なかなか難しい皮膚の病気です
かゆい病気は五万とありそう (実際に数えたことはありません)
とりあえず最初の検査は、皮膚掻爬検査・・・
木星じゃないですよ
毛に丸い粒がついてますね
弱拡大で、もっと見てみましょう
結構多いゾ
あちこちにある・・・・・卵っぽい
本体を探す
疥癬ダニですね
親ダニと仔ダニと幼ダニと卵の全ステージ勢ぞろい
しかし、10日くらい前にフロントラインプラスを投与してるのに・・・
薬剤耐性の疥癬ダニでしょうね
最近は、強力な薬剤耐性ダニが多いと聞きます
薬用シャンプーをまめにされているので、それで効果が落ちたのか?
そんなことでは落ちないはずだが・・・
そこで今回は、TVCMで流れていましたブラベクトを投与しました
3ヶ月間、ノミとマダニに効くという、飲む薬
(注意:疥癬ダニは効能外なのです、ブラベクトもフロントラインも)
これでもダメならイベルメクチンの頻回投与です
あの、ノーベル賞の薬です
From Oq
内視鏡検査:確定診断
2016年10月08日 (土)
その病理組織学的検査が来ました
検査後4日目です
胃腺がんと言う診断でした
今後はオーナーさんとよく話し合いながら、治療について(外科療法か内科療法)話し合いです
やはり、見た目ではわからないのです
血液検査でもわかりません
尿検査、心電図検査ではわかりません
単純胸部、腹部レントゲン検査でもわかりません
今回の病気でひっかかってきた検査は
腹部超音波検査、内視鏡検査、胃の二重造影検査でした
確定診断が病理組織学的検査です
しかも、内視鏡をしなければ、吐き気がひどいだけで何もわからず・・・・・
胃炎 ?と、いうことになっていました
この結果から治療の幅が狭まり、治療に集中しやすくなるのです
From Oq
内視鏡検査:二重造影
2016年10月07日 (金)
つづきまして、同じワンちゃんに、麻酔が効いてる間に胃の二重造影です
バリウムと空気を入れて胃と十二指腸の輪郭と通過を見ます
横向き撮影と
縦向き撮影
怪しい部分が出てきました
5分後、
主に矢印部分が膨らんでいない
この周辺が内視鏡と合致
何かが押しこんで造影できていない、胃が丸く膨らんでいない
内視鏡が届かない箇所にもありそうだ
胃の二重造影の長所
内視鏡の病変部分をこの造影で、 ”胃の、どの部分にあるか” を確認できる
⇒つまり、オーナーにもわかりやすい、納得しやすい
もしも手術になったら、すぐそこに到達可能
病変は胃の幽門部~十二指腸に多いようですので、その周辺を詳細に検査していきます
あとはこの様々な検査の結果を病理組織検査の先生に報告し、生検の結果を待つのみ
ここでも病理組織検査と言う “検査” が必要になってますよね
From Oq
今回の全行程所要時間
胃十二指腸検査:30分
盲腸、結腸、直腸検査:10分
胃十二指腸二重造影検査:20分
今回はスムーズに終了しました
したかもしれない、と言う主訴
現場は見ていない
どこからか落ちて打ったのかも?
なぜそう思ったのか
なぜ強打したと・・・?
4歳のまだ若い家猫が
向かって左側(猫の右側)上の犬歯が、明後日の方向を向いてる
顔面強打・・・・・?
よく見ますと、
歯根部分に歯石・・・歯周病ですな
歯石もがっちり付いてます
歯の本数が少ないですね
すでに何十本が自然に抜け落ちています
歯の弱い家系でしょうね
麻酔後、歯石除去と抜歯しました
顔面強打ではなく、歯周病で歯が取れそうでした
From Oq
先程の幽門洞~十二指腸のしこりを生検です
画像は正面に持ってきて、
生検です
複数回の生検です
届かなければ生検鉗子を伸ばして、こそぎ取ります
とにかく、何度も生検することが検査の精度を上げるのです
From Oq
よくある主訴です
簡単そうですが、なかなか難しい皮膚の病気です
かゆい病気は五万とありそう (実際に数えたことはありません)
とりあえず最初の検査は、皮膚掻爬検査・・・
木星じゃないですよ
毛の周りに小さな粒粒がついてますね
カビの胞子です
つまりこのかゆい病気は、
真菌症
わかりやすく言い換えますと、水虫
人に感染する病気
投薬と薬用シャンプーの処方です
しっかり人と動物ともに清潔にしましょう
From Oq
1~2ヶ月前から 4~5回/日 吐く、食欲不振の13歳のM.ダックス君が来院デス
最初は胃薬の処方でしたが、体重減少と黒色タール便のため内視鏡検査を実施しました
血液検査では異常なし
尿検査では異常なし
レントゲン検査では異常なし
超音波検査では胃にしこりが認められました
早速、例の内視鏡検査です
食道を通過して、
胃の内部へ
そして、
幽門(胃の出口)から十二指腸内へ・・・これがしこりの正体か?
そして、
噴門(胃の入り口)チェック
黒いのが内視鏡です
反転して自分自身を見ています
内視鏡の長所
腸の粘膜を観察でき、生検できる⇒確定診断に繋がる
内視鏡の短所
全身麻酔が必須
腸の粘膜(内層)しか観察できない
⇒つまり、腸壁の中間層や外層は検査不可能
⇒つまり、腸管に関しての検査は内視鏡や超音波、レントゲンと一緒に実施することで、より精度が高くなる
どんな検査でも単一の検査では全てがわからない、ということです
血液検査だけでもダメだし、糞便検査だけもダメ
組み合わせがとても大切なのです
診断は、そこが難しいところでもあります
何と何を組み合わせて検査すればよいのか・・・・・
何度も何度も検査します
何卒、ご協力をお願い致します
From Oq Oq
13歳、♀・・・ ②
2016年09月29日 (木)
瀕死の状態でしたが、術後1日経過する前に・・・
リハビリです
院内の犬・・・ッと言っても、経験豊かな超老犬達がリハビリのアシスト
鼻を使って犬同士のコミュニケーション
おしりの臭いをお互い、かぎまくってます
鼻を使う行為は体調が悪いとしません・・・まぁ、それどころではないですからね
動けば、癒着防止にもなります
老犬は、極力早めのお返しを考えています
なぜなら、
自宅は自分のテリトリーなので、安心、くつろぐというメリット
⇒免疫力UP
何事もなければ、明日退院予定ですyo
From Oq