水槽内の配線がショートして煙が充満
1匹は亡くなったそうです
顔に覇気がありません
四肢もダラ~んとして、力が入らないようです
おそらく一酸化炭素中毒
水槽やケージ内の配線には常に注意をしましょう
動物が咬んだり、経年劣化でショートします
今回は経年劣化のようです
ホテルでお預かりする爬虫類、小鳥、小動物は特にヒーターの持ち込みが多いです
床ヒーターに、ひよこ電球に、遠赤外線ヒーターに・・・・・
コードだらけのオーナーさん、多数
ほどほどにしましょう、虚弱になっていきます
知人の動物病院では、入院の犬にヒーター入れて帰ったら
翌朝、入院室がボヤだった
ヒーターのコードをその犬が齧って、ボヤだったそうです
その犬が感電死や一酸化炭素中毒、火傷をしなくてよかったですが・・・
病院が燃えなくてよかったという話
From Oq
産気づいたので診に来て~~っ
という、鼻息の荒い電話がかかってきました
もう生まれていましたし、立ちあがっています
乳も飲んでいます
胎盤もしっかり出ていました
することなし
初乳の出が悪いので、オキシトシン投与
乳のマッサージ
人工哺乳
このセットで生き抜きましょう
とりあえずは人用哺乳瓶と人間の赤ちゃんミルクで飼育中
From Oq
という主訴
どれどれ~
脱腸状態
表面にステロイド入り抗生剤軟膏を塗布して元に
その後、温水点滴液浣腸をして、反転しているであろう脱出物を元に
そして縫合
1カ月はこのままでいきましょうね
産卵でいきんで、出てくることもあるのでレントゲン検査をしましたが(-)
もう一度、全身を確認すると
なんか、甲羅から体がはみ出してな~い?
体だけ大きくなって甲羅が伴ってな~い?
食餌の栄養バランスや直接日光浴を指示しました
これはまた繰り返し、出てくる可能性があります
小さいな甲羅の中では、収納できないから出てきたのかもしれない・・・
From Oq
難産の緊急手術です
子宮体が出てきました
獎膜面は出血しています ⇒ 引きちぎられそうになっている
このまま胎仔を取り出して蘇生開始
母親側は子宮を閉じて、腹腔洗浄して閉腹
仔は蘇生虚しくダメでした
よく仔を見て見ますと、
①:前肢の長さと太さが違う
子宮内で圧迫されていたにしても、違いすぎる
②:腹部と比較すると胸部が小さすぎる
③:レントゲン写真の通り、頭の骨はグズグズで隙間が多数
近親交配のせいか?
奇形な仔でした
外観がそうであれば内臓系も何かあったかもしれません
今回の教訓
初発情では交配は避ける
近親交配は避ける
無事に出産するまで、いつ何時、難産になるかもしれないことを忘れない
定期的に、妊娠したら45日以降はレントゲン検査をする
From Oq
さて、秋にとりだしましたハチミツのカス=巣=蜜蝋
これを綺麗に取り出します
巣を鍋に入れて、火にかけます
ゆっくりと溶かして液状にします
そこにお湯を入れて不純物を浮かしました
ハチの死骸やらなんやらをすくい出して、
紙パックに流し込む
ゆっくり冷やしつつ、残りのお湯だけが固まらないので捨てると
冷えてきました
紙パックを切ります
ほらね、完成
ハチミツの甘い香りが漂う、
でも甘味は皆無
さて、これで何作ろう
From Oq
妊娠したかもしれないという主訴デス
オッパイは張っており、膣が少し濡れている
明らかに妊娠中
初発情でしかも、父親との交配・・・
まずがレントゲン検査です
妊娠しています、1頭だけ
1頭だと栄養が一人占めできるので、大きくなって難産になりやすい
今回はまだ骨盤腔より仔の頭は小さいのでOK
頭の骨はまだ薄いので6日後にレントゲン検査をお勧めしました
3日後、突然苦しそうにしているということで緊急来院
膣は変わらず少々濡れている
微熱がある
しかし、仔はまだ骨の形成からして、生む時期ではない
レントゲン検査です
!!
胎児が肩から出かかって産道につまっています
超音波検査では仔の心拍数は微弱
緊急に帝王切開です
from Oq
1kgの骨折犬の避妊
2018年01月19日 (金)
超小型の犬の避妊です
小さすぎてスペイフックで子宮が引っかからず
そんなこんなで避妊手術はおしまい
改めて子宮を見ると
awesome!!
子宮は爪楊枝よりも極細
ちなみに丸いのは卵巣です
更に比べてみました
何なんだ~、この小さなスクリュー
Φ1mmのスクリュー、手術で入れるのも大変、抜くのも大変
目が寄りそうです、寄りました
体が小さいのはかわいいかもしれませんが、小さすぎるのも考えものです
From Oq
このスクリュー、1本3000円~4000円します
そのプレートは、~30000円
それを使って手術する道具は~2000000円
それを使って手術する知識と技術は、priceless
さて解剖です
(今回はグロい写真注意です)
簡単に表面を水洗して
汚れを落とします
そして、解剖台に載せます
それぞれの臓器を確認して、はずしていきます
心臓と肺は異常なし
左右の腎臓、異常なし
脾臓、異常なし
肝臓、胆嚢異常なし
第1胃~第3胃、異常なし
第4胃、やや肥厚
寄生虫認められず(定期的駆虫はしていましたので)
死因の特定はできず
最後に、TSEの検査のために延髄採取
TSEとは伝染性海綿状脳症(Transmissible Spongiform Encephalopathy)の略で、
めん羊、山羊が感染する可能性があり、
牛と同様異常プリオンが原因と考えられ、牛でいえばBSEのことです
最後に各臓器を開いて中身を確認:異常なし
水洗してすべて終了
3人の獣医師に解剖、検査して頂きました
ありがとうございました
必ず死因は特定できるとは限らないと言うことも改めて勉強になりました
TSEは筑波に送付するので、結果が出るまで数か月待ち
今後とも、ヤギまでであれば運べそうなので、お願をしておきました
死なないように、飼い主さんにはお願いはしておきますけども
From Oq
1kgの骨折犬 ③
2018年01月17日 (水)
骨折の手術して、62日目にしてスクリューを抜きます
相変わらずの体重は1.30kg、華奢です
一緒に避妊手術をお願いされました
うさぎより小さい犬、1.30kgです
抜きました
本来なら2枚プレート入れた方がよいとされますが、
薄すぎて、細すぎて、無理やり入れるとそこから折れそうでしたので1枚だけ
最上下のスクリューだけは残してこの骨折の治療は完治
再骨折防止のため、プレートは抜かずにこのままでいきます
さて、次は避妊手術です
From Oq