梅毒と言う病気の響きが恐ろしいです。
初来院は爪切りでした。身体一般検査を行うと、鼻クソらしきものがついており、肛門を見ると、かさぶたらしきものがいている・・・ふむむむ。特に症状はない。
9月17日の鼻鏡
しり
1ヶ月後の爪切りに必ず来院を促し、鼻とおしりの確認を注意してもらいました。
10月12日の鼻鏡
しり
明らかに悪化している、オーナーも心配そう。
うさぎの梅毒と暫定診断し、抗生物質を1カ月分処方。もし梅毒なら10日前後で症状が消えることもあるが、2ヶ月以上は投薬することと、必ず1カ月後の来院をお伝えしました。
11月16日の鼻鏡
しり
綺麗になりました。やはり梅毒でした。まだ初期症状でしたので早めに治りましたね。投薬後一週間でかさぶたが無くなったそうです。しかしあと1カ月間薬を処方しました。もうひと頑張りしましょう。
この病気は “うさぎの梅毒” とか “トレポネーマ症” とか呼ばれております。人には感染しないといわれていますが、きちんと手を洗いましょう。
人の梅毒のことならこの映画を
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犬?に咬まれたフェレット
2013年11月16日 (土)
ちょっとしたすきに外に逃げ出したフェレットが、頻死で帰ってきたそうです。よく見ると尻に大きな穴が開いています。
近くの病院に行かれたそうですが、フェレットの治療がわからないとのことで、当院にはインターネットで探し出してお越しいただきました。
咬まれて10日くらいたっているそうです。肉芽組織が出ています。見るに堪えないので縫合の依頼です。
本当は事故直後なら縫合しますが時間が経過しすぎています。膿が溜まるかもしれませんが、痛々しいのでそのお話をしてマキソン糸、ベタフィル糸で縫合しました。
2週間後
きちんとくっついていますので抜糸です。
バッチリ完治です。
これでもう脱走しなければALL OK。
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14年間の歯の垢を取りましたよ。口臭がひどい。人間だったらちょっと怖い。
しっかり麻酔前の検査をして・・・検査項目いきます:ALT ALKP BUN Crea TP Alb Glob Ca Phos CHOL TRIG Glu WBC RBC PCV Hb MCV MCH MCHC PLT MPV T4 尿検査 胸部レントゲン検査 ののちに点滴入れた水和をしっかりして全身麻酔です。
僧帽弁閉鎖不全(k/d処方中)、慢性腎不全(k/d処方中)、甲状腺機能低下症(レベンタ投与中)
舌に乳頭腫様のものあり
こびりついた歯石からの臭いがやばいです。この塊はバイ菌です。14年間か欠かさず飲み込まれ、吸収されていました。
さて歯石除去開始
これから
歯石取ったら、研磨剤:粗
研磨剤:仕上げ用
はい、ピカピカで終了からの
キュレッタージ
歯周ポケット内の歯石も取り、歯肉の掃除(キュレッタージ)も行います。歯石除去だけではすませません、歯肉内のチェックも怠りません。10日間の抗生剤を処方して退院となります。
どんぐり動物病院内では歯石予防グッズ(歯ブラシ、歯磨きペースト 咬むおやつにおもちゃ、t/d)展示しています。
毎日の歯磨きは欠かせませんyo、人も犬も猫も
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甲状腺機能亢進症の猫
2013年11月12日 (火)
老猫にかかりやすい病気として、甲状腺機能亢進症があります。甲状腺は気管近くにあり、新陳代謝をつかさどる臓器です。つまりこの病気は甲状腺ホルモンが出すぎるので、新陳代謝が激しくなります。
症状は食欲亢進だが痩せてくる、眼がらんらんとしている、老猫なのに仔猫のように活発、などです。
上写真:10歳の猫、食欲旺盛、多飲多尿、大量排便、体重減少、脱水、毛づくろいしない、眼がぎらぎらしている、甲状腺を触診すると2cmのしこりあり。
血液検査では甲状腺ホルモン測定不能なくらいの高値、肝パネル、CK高値。
これらを改善すべく入院です。この病気の最も恐ろしいのは代謝が高まっているので、心臓までもがオーバーワークとなっていることです。つまり心不全で死んでしまう可能性が高いのです。甲状腺の薬、心臓の薬投与で落ち着かせた後は、甲状腺機能亢進症用のキャットフードがありますので(Hill’s y/d)それを食べることが治療のゴールとなります。
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また来ました、フィラリア症。今回はミクロフィラリアが検出されました。
ミクロフィラリアの顕微鏡写真
心臓に寄生しているフィラリア親虫がミクロフィラリアを生み出し、このミクロフィラリアが蚊に血を吸われて、蚊の中で大きくなって再び血を蚊が吸うとき動物の体内に入って、筋肉内を心臓めがけて移動し、辿り着いたらまた心臓でフィラリアがミクロフィラリアを生み出す、という寄生生活です。
初期感染は気づきません。悪化してから皆さん慌てます。でももう遅いことが大半です。
月一回のフィラリア予防薬を12月中旬まではしっかり投与して下さい。
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フィラリア検査 陽性+
2013年11月10日 (日)
新患さんです。ワクチンとフィラリア予防、ノミダニ予防、避妊去勢の有無をはじめはお聞きします。
狂犬病のワクチンは注射しています、という方は意外と多い。しかし混合ワクチンともなると・・・です。
フィラリア予防はどうですか?⇒ショップやホームセンターで買っています。・・・・・おかしい、フィラリアの薬は絶対市販されていない。こりゃ危ないゾ
フィラリア検査をすると
陽性
まだ3歳の犬、無治療では必ず死にいたる、内科療法でも危険はある、外科療法も危険だ。いずれにせよフィラリア症は非常に危険な寄生虫病。色々検査を行ったが今回は、注射によるフィラリア治療法を選択。
2回に分けての注射、3ヶ月後のフィラリア検査で結果はでる。その間は薬と処方食でケア。
もし万が一フィラリアがいるのにフィラリア予防薬を投与したら死にいたることもあります。今回は検査したから良かったものの、検査なしで薬を出す病院もあります。
年に1回はフィラリア検査を必ずお願いします。市販の薬は危険です。
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落ちて犬歯が折れた猫ちゃん来院しました。
しかも、折れた先が刺ってます
出血もしています、歯髄露出
新鮮創(カットし)にして、少し穴をほがし
薬品を何度か塗って
こんな感じからの~
埋めて研磨で終了
落下は昨晩の出来事です。発見と処置が早かったので抜歯せずにすみました。まだ3歳です、歯を大切に。
・・・・・って、早くも歯石がついとりますが ^_^;
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見てください、こんなのありえるの?と疑うような写真です。
見事にはまりましたね~
こんなこともう経験しない、と思ってたら・・・
来るよね~
また来たよ、ホイ、口あけて~
骨がまた・・・取ったら
潰瘍ができてます、痛いに決まってます
骨です、食道でなくてまだよかった
数週間くらいは痛みを我慢してたでしょう。
なぜかしらこの3頭ともM.ダックスでした。
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外でのケンカです。この顔見て下さい。
ディオみたいな目になっています
毛を刈って、消毒後
切開したら、血膿
こんな感じになりました
発熱がなく、血腫かなと考えましたが、実際は膿でした。
猫の爪は細く鋭いので、皮膚を貫通後にすぐふさがります。田植えのように体内に菌を植え付けて、空気を遮断するように皮膚がふさがり、細菌が繁殖し膿がたまります。
外傷がなくても後々ひどくなるのが発見を困難にしています。
外はダメダメダメダメダメダメェェェーッ!!(参照:ジョジョの奇妙な冒険)
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