14歳 猫 乳腺腫瘍と子宮蓄膿症と卵巣のう腫

2013年12月11日 (水)

 おっぱいにしこりができたとのことで来院しました、高齢の猫ちゃんです。相方も高齢で乳腺腫瘍手術(片側乳腺全摘手術)を行いました。

 猫の乳腺腫瘍はほぼ悪性腫瘍です。摘出しても転移がおこることが多いです。しっかりと血液検査、尿検査、レントゲン検査を行いました。

 レントゲン検査で卵巣と子宮にしこりがありましたので、乳腺腫瘍だけではなく、子宮と卵巣の腫瘤摘出も同時に行いました。

DSC05153子宮が波打っております

DSC05154左右の卵巣には多発性の

DSC05158子宮内からは・・・

DSC05159肥厚しています

 子宮卵巣摘出術後に乳腺摘出術デス。乳腺は1個のしこりでした。

 これらを全て病理組織学検査に提出しました。結果は・・・

乳腺:乳腺線維腫症⇒つまりは良性腫瘍

                卵巣:多発性のう胞⇒つまりは良性

                子宮:粘液の貯留のみ、細菌感染(-)

 この年齢で腫瘍ではなかったのが素晴らしい。オーナーもびっくりでお喜びでした。

 一番頑張ったのはこの猫 “ななこちゃん” デス (*^_^*)

 若いうちにに避妊手術を受けましょう。乳腺腫瘍は防ぐことができますので。

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