下顎が腫れて、食べることができないパピヨン君、14歳です
口を閉じることができません
そのため、前肢によだれがつきます
食べない、飲まない、よだれのため脱水が進行しています
骨は変形しています
歯は簡単に抜け落ちてしまいます
下顎の腫瘍の可能性が高いです
病理組織学的検査では悪性の上皮性腫瘍で腫瘍細胞の組織浸潤が広範囲とのことです
老齢ではガンになりやすいく、治療も限られてきます
せめて痛みを取る治療が中心となってしまいます
From Oq
準備完了で、
戦ってきました、友人(おっさん二人で)と
早くここに戻ってきたい
出しゃばることなく、Eからのスタート
かなり後ろからなので、スタート切るまでに3分少々
3k、5k、8k、12k、17k、21k・・・・やっと半分
走路は結構な泥と泥水
6kで靴は泥水で、ぐちょぐちょ
22kで折り返し、25k、29k、33k、35k、38k、41k、
42k、Gは?G、G、G、G、G、G、Gは?Gはどこ?
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
きつい、きつい、いたい、いたい、きしむ、きしむ
From Oq
完走そますた・・しました
引退します、もうイヤだ
病名がわかりましたので、治療方法が絞られました
手術はしないとのことなので、内科療法の選択です
抗がん剤です
3週間ごとの6ヶ月間の予定
さまざまな点滴がありますが、この点滴に入れて投与します
これ以外の点滴は使ってはダメ、絶対
毎回、しっかり血液検査を実施し、投与を行います
どの抗がん剤も副作用を少なくし、慎重に使用します
緩和しろよ と念を込めて治療中
現在、犬(胃腺ガン)、猫(鼻腔腺ガン)、治療継続中
From Oq
慢性下痢の症状として現れます
危険度が高い病気です
2週間前にジアルジア症で、4日間薬を処方されたそうです
下痢再発のため、このように脱腸となりました
4日間の期間はちょっと短い処方でしたねー
ジアルジアとは原虫の名前
寄生虫で下痢をおこしていたのです
完治が難しい病気(ハムスターでは)
緊急手術
チンチラに
チンチラって、猫のチンチラでしょうか?
いいえ、ウサギのチンチラです
と言う、やり取りがつづきます
心の内は、
軽傷だろうな、な、な、な、な、な
ってなことを思いつつ、診察します
・・・・・、
・・・・・、
・・・・・、
被害兎②
・・・・・、
生後3日目の子ウサギの災難
恐ろしきはチンチラ
草食動物と言えど、やはり油断はダメ
診察しないで軽傷なんて考えてはダメ
何とか縫い合わせはしました・・・
皮膚は着けばいいが、ほぼ壊死して落ちることが多いのです
しかし、下の方から皮膚が盛り上がってきて、治癒するはずです
仔どもなので治りがはやいことを期待してます
From Oq
よくある主訴です
簡単そうですが、なかなか難しい皮膚の病気です
かゆい病気は五万とありそう (実際に数えたことはありません)
とりあえず最初の検査は、皮膚掻爬検査・・・
木星じゃないですよ
毛に丸い粒がついてますね
弱拡大で、もっと見てみましょう
結構多いゾ
あちこちにある・・・・・卵っぽい
本体を探す
疥癬ダニですね
親ダニと仔ダニと幼ダニと卵の全ステージ勢ぞろい
しかし、10日くらい前にフロントラインプラスを投与してるのに・・・
薬剤耐性の疥癬ダニでしょうね
最近は、強力な薬剤耐性ダニが多いと聞きます
薬用シャンプーをまめにされているので、それで効果が落ちたのか?
そんなことでは落ちないはずだが・・・
そこで今回は、TVCMで流れていましたブラベクトを投与しました
3ヶ月間、ノミとマダニに効くという、飲む薬
(注意:疥癬ダニは効能外なのです、ブラベクトもフロントラインも)
これでもダメならイベルメクチンの頻回投与です
あの、ノーベル賞の薬です
From Oq
内視鏡検査:確定診断
2016年10月08日 (土)
その病理組織学的検査が来ました
検査後4日目です
胃腺がんと言う診断でした
今後はオーナーさんとよく話し合いながら、治療について(外科療法か内科療法)話し合いです
やはり、見た目ではわからないのです
血液検査でもわかりません
尿検査、心電図検査ではわかりません
単純胸部、腹部レントゲン検査でもわかりません
今回の病気でひっかかってきた検査は
腹部超音波検査、内視鏡検査、胃の二重造影検査でした
確定診断が病理組織学的検査です
しかも、内視鏡をしなければ、吐き気がひどいだけで何もわからず・・・・・
胃炎 ?と、いうことになっていました
この結果から治療の幅が狭まり、治療に集中しやすくなるのです
From Oq
内視鏡検査:二重造影
2016年10月07日 (金)
つづきまして、同じワンちゃんに、麻酔が効いてる間に胃の二重造影です
バリウムと空気を入れて胃と十二指腸の輪郭と通過を見ます
横向き撮影と
縦向き撮影
怪しい部分が出てきました
5分後、
主に矢印部分が膨らんでいない
この周辺が内視鏡と合致
何かが押しこんで造影できていない、胃が丸く膨らんでいない
内視鏡が届かない箇所にもありそうだ
胃の二重造影の長所
内視鏡の病変部分をこの造影で、 ”胃の、どの部分にあるか” を確認できる
⇒つまり、オーナーにもわかりやすい、納得しやすい
もしも手術になったら、すぐそこに到達可能
病変は胃の幽門部~十二指腸に多いようですので、その周辺を詳細に検査していきます
あとはこの様々な検査の結果を病理組織検査の先生に報告し、生検の結果を待つのみ
ここでも病理組織検査と言う “検査” が必要になってますよね
From Oq
今回の全行程所要時間
胃十二指腸検査:30分
盲腸、結腸、直腸検査:10分
胃十二指腸二重造影検査:20分
今回はスムーズに終了しました