オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。
7月はシフト変更が多くてご迷惑をお掛けしました。。。
そんな7月半ば、シフトを代わってもらいピューッと行って来ました。
新しい治療オプションのための知識を取り入れるため、勉強会に参加してきましたよ。
なんの勉強をしてきたかと言うと、「レーザー治療」についての研究会に参加させていただきました。
レーザー治療が役に立ちそうなこんな時
1.レーザー治療器として
・椎間板ヘルニアで腰が痛いので、レーザー治療で痛みを和らげる(お薬に加えて治療のオプションに)
・猫ちゃんの口内炎の痛みを和らげるためにレーザー照射
・術後の傷の治りを促進するためにレーザー照射
・皮膚炎がひどいのでレーザー照射 etc..
2.腫瘍の治療のオプションとして
・体のあちこちにイボができたので、レーザーで蒸散(イボを一瞬で焼くので多くは無麻酔or局所麻酔で可能)
・心臓が悪いなど、全身麻酔に耐えられない犬の体表や口の中の腫瘍を、局所麻酔下でレーザーで切除する
・通常な治療が難しい悪性腫瘍に対してのオプションとして
→レーザーをあてて温熱療法(温めることで腫瘍細胞を不活化)やレーザー照射により腫瘍周辺に作られる熱ショックプロテインや過酸化水素などによる細胞傷害性物質の力で、腫瘍をそれ以上大きくさせない、あるいは少しずつ小さくする
3.手術室でのレーザーメスとして
・レーザーメスとして、手術の際に出血がほとんどない切開が可能に
・血管シーリング(血管をはさんで熱で血管をシールして出血なく切断する方法)→縫合糸を使わず素早く安全な手術が可能になります
4.歯周病治療として
・歯石をきれいにしたあとの、歯周ポケット内の細菌や不良組織をきれいにすることで、歯周ポケットが治ってピタッと密着する
思いつくところをざっと書いてみましたが、まだまだ細かいところを含めるとたくさんありますので、実にたくさんの使いみちがあるわけですね。
以前より、ヘルニアで腰を痛がるダックスちゃんや、乳がんが大きくなって血がポタポタ出るけど、高齢で大きな手術はできないおばあちゃんワンちゃんなどをみるたびに、もう少し何かできることがないものか・・・と日々葛藤しておりました。
レーザー治療は、決してメインの治療にはなり得ませんが、プラスαのオプションとして、あるいは通常の治療が難しいような患者さんの生活の質を保つために、使い方次第ではとても有益なオプションになると考えています。
だいぶ持ち上げましたが、導入は未定です。。。
まだまだ勉強不足ですので、色々と情報入手してもっと勉強して、近い将来こういった治療をやって行けたらなぁと思っています。
セミナー終了後、終電の新幹線で福岡に帰ります・・・
これでもか!というTHE・名古屋な駅弁を食べながら名古屋を後にします
3時間半の新幹線は長いですね~。でもビール飲んでグータラしてませんよ
THE・名古屋弁当食べた後は、セミナーの復習しながら帰りましたとさ。。。