レーザー治療によるイボ取り

2018年11月27日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

今回は新しく導入したレーザー治療器によってできる治療のご紹介です。

以前にブログでレーザー治療器のことはご紹介しておりましたが、この度ついに!

オークどうぶつ病院けやきに念願の最新・レーザー治療器が導入されましたよ!

 

レーザー治療器

導入されたのは飛鳥メディカルの発売したばかりの最新機種『D-Lase V-20』という機種です。

コンピュータが内蔵されており、今後バージョンアップで色々と機能が追加されていく拡張性が魅力です。

この度、当院で導入されたのは、なんと!「九州1号機」とのこと!!!

すごいですね~

 

 

1台で何役も!!

 

レーザーの発明は、20世紀最大の発明とも言われていますが、産業面においても医療分野でもたくさんの場面で活躍の場所を広げてきました。

そんな最新のレーザー治療器が当院にも導入されましたので、期待せずにはいられませんね。

この1台で本当に様々なことができますので、今後、治療面での強力な武器(オプション)になってくれることでしょう。

どんなことができるのかは、以前ブログでご紹介させていただきましたが、患者さんへのご紹介用に配っておりますパンフレットを載せておきますね。

 

すでに様々な治療を行っておりますが、その中の1つである『レーザーによるイボ取り(イボの蒸散処置)』をご紹介しますね。

動物も高齢になると、体のあちこちにイボができちゃう子がいます。

小さなイボは本人も気にしないのですが、時に自分で引っ掻いて出血してしまったり、その刺激でまた大きくなったりします。

僕ら獣医師としては、悪性ではないし命にかかわるものではありませんので・・・高齢のワンちゃんに全身麻酔をかけてまで摘出するのも気が引けますし・・・経過観察を・・・

となりがちなのですが、飼い主さんとしては結構お悩みの声を頂戴することが多いんですよね。

 

そんなときに、レーザーがあれば無麻酔でイボを取ることができるんです!!!

正確には、イボを取るというよりは「イボを蒸発させる」という表現が適当でしょうか。

 

百聞は一見にしかず!

うちのグラちゃんのイボを取った動画を載せましたのでご覧ください。

 

 

このように、ほとんどの場合無麻酔で小さなイボであれば1回の治療で終わります。

最近、1cmを超えるような大きなイボに対しても、週1で何回かに分けて少しずつレーザーで小さくする蒸散処置を行っています。

※一度にしつこく行うと、熱傷(ヤケド)が出る可能性がありますし、動物も集中力が切れてしまいますので、少しずつ高さを削っていくやり方で行っています。

 

大きくてたびたび出血してしまい、おうちが血だらけで飼い主さんも大変お困りだったワンちゃんたちも、無麻酔での3~4回の処置できれいに治りました。

飼い主さんに大変喜んでいただき、こちらも嬉しく思います。

 

動画を見てご興味をもたれた方は、ぜひ一度、お気軽に獣医師にご相談ください!