肛門にシコリ / anal mass

2020年10月30日 (金)

11歳の避妊♀、ポメラニアンです

 

他動物病院で2~3年前から指摘されていたシコリが気になってお越しです

 

次第に大きくなってきたかも・・・

 

 

 

高齢ですが、しっかり術前検査して手術となりました

 

一緒に歯石除去術もです

 

 

 

肛門から手術中、うんちが出ないように巾着縫合して切除

 

歯石除去が~1.5時間、肛門手術が45分で終了

 

 

 

心配の種が取り除かれ、一安心して翌日退院していきました

 

 

もちろん、病理組織学的検査です

 

イヌ雑種11Y ♀S
肛門周囲腺腫ならびに過形成 perianal gland adenoma and hyperplasia
検索した肛門周囲の組織では、結節性の腫瘍が形成されています。腫瘍は小葉構造を示す好酸性細胞質の豊富な肝様細胞の腫瘍性増殖からなり、その周囲には細胞質の乏しい予備細胞が少数認められます。悪性所見を示す細胞の増殖は認められません。周囲の腺組織は過形成を示しています。
摘出された肛門周囲の腫瘤は、肛門周囲腺由来の良性腫瘍です。通常、未去勢の雄に好発しますが、去勢済みの雄や雌でも発生が認められます。腫瘍の境界は明瞭で、マージン部に腫瘍性の病変は認められません。摘出状態は良好で、今回の摘出により予後は良好と考えられます。

 

つまり、

良性で、摘出状態は良好

 

 

 

良いこと尽くめでしたyo

 

 

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

mass around the anal

11 years dog