ウサギの膀胱結石 / rabbit bladder stone

2022年11月04日 (金)

以前から通院で、子宮疾患で定期的にレントゲン検査していました

 

その時に偶然診断したのが膀胱結石

 

今回は、尿が出なく、苦しそうとのことです

 

検査すると、膀胱出口に結石が詰まって尿道閉塞していました

 

 

 

 

緊急手術

 

 

結構な大きさが詰まっていましたが、

 

膀胱は背側面に擦過傷のような穴が開いていました

診断:膀胱結石、および膀胱結石による膀胱破裂

 

 

切開部位と擦過傷の2か所を縫合し、子宮へ

 

 

 

子宮表面はゴツゴツしていました

 

診断②:子宮ガン

 

膀胱と子宮手術が終了し、腹腔洗浄

 

診断③:尿による腹膜炎

 

閉腹して無事に退院

 

 

生命力の強いウサギで安心 !

 

 

 

 

 

子宮の病理組織学的検査

 

 

ウサギ4Y ♀
子宮:子宮腺癌 uterine adenocarcinoma
卵巣:著変認めず
 ・子宮では、子宮角の複数の部位において境界不明瞭な腫瘍性の病変が形成されています。腫瘍は管状の配列を示す上皮細胞の増殖から成り立っています。腫瘍細胞は中程度の大小不同を示し、分裂像は0ー1個/10高倍率視野です。腫瘍は筋層に浸潤しています。漿膜面の複数の部位では結合組織の増生や中皮細胞の腫大が認められます。
 ・左右の卵巣には、複数の卵胞が形成されています。
 ・子宮では、子宮角の複数の部位において悪性の上皮性腫瘍が形成されています。子宮内膜腺由来の腺癌はウサギでは好発し、加齢とともにその発生率が増加します。子宮断端や漿膜面には明らかな脈管浸潤は認められませんが、腫瘍は筋層に浸潤しています。念のため、腹水の貯留や腹腔内播種について経過観察をお勧めします。
 ・漿膜面では、肉芽組織の増生や中皮の腫大が起こっています。以前に腹膜炎があったと推察されますが、現段階では進行性の炎症や腫瘍性の病変は認められません。

・両側の卵巣には、著変は認められません。

 

 

見た目通りの悪性腫瘍

 

今後の経過は要注意ですが、抜糸時にはとても元気にしていました

 

メスのウサギは定期的なレントゲン検査で子宮も確認していきましょう

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オークyoutube

this disease is often.

the bladder stone and the uterine disease.

regular checkups are important for the rabbits.