レーザーでイボを取る

2023年02月16日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

先日久々にホームページのカウンターを見て気づいたんですが、当院サイトリニューアルして以来、『100万人の訪問者数』を達成しておりました!

毎日平均700人もの方がご覧になってくださってるようで、大変ありがたいことです。。。

そんな中、過去にレーザー治療のブログをいくつか書いて来てました。

全身麻酔をかけずに腫瘍の治療が出来るということで、その記事を見つけてお越し下さる方もいらっしゃいます。

 

その中の1頭、先日お越しいただいた12歳のプードルちゃんのケースです。

5年前から小さなイボを見つけてたんですが、最近トリミング後etc..に出血をすることが多くなった。ここのところどんどん大きくなってるので、レーザーで取って欲しいとのことでした。

 

診せていただくと、しこり自体はさほど大きくないのですが、出血して周りの毛とくっついて大きなカサブタが乗っかっていました。

カサブタをバリカンで周囲の毛と一緒に刈ったらこんな感じでした。

 

 

小さなしこりが複数認められ、そこから分泌物が出たり出血したりを繰り返し、カサブタを作ってしまうようですね。

おそらく皮脂腺の良性の腫瘍だと思われます。

 

出来ている箇所は、左の腰~お腹の辺りでした。(顔の周りとか本人がさほど嫌がる場所ではありません)

高さのない小さなしこりでしたので、そのまま外来中にレーザーを行いました。

とてもお利口さんで、じーっとしてくれてましたのですぐに終わりました。

どんな治療法か、興味を持たれた方は、過去ブログの記事を読んでみてください。

 

 

終わったところの仕上がりです。

見かけ上は、焦げたようになってますが、腫瘍の根本はわざと「炭化」といって低出力で焼いて仕上げますので、終わった後はカサブタのようになります。

2週間後に様子を見せに来ていただいた時の写真がコチラ↓

 

なめることもなく、「全く気にしてませんでしたよ」とのことでした

 

よーく見ると焼いた跡のようなものが若干ありますが、ほぼほぼきれいになくなってますね。

どうしても深部を根こそぎ取っているわけではありませんので、そこからまた出てくる可能性はゼロではないですが、出血したり気にしたりしていた症状はすっかりなくなりましたので、これで治療終了です。

 

腫瘍のタイプや大きさによっては、レーザーをせずに外科手術をした方が良いものもありますし、出来ている場所が顔や目のふちなどであれば、鎮静麻酔を使わないと難しいこともありますし、あえて鎮静麻酔を使って怖い思いをしなくていいように配慮することもあります。

ワンちゃんの性格に応じて…あるいは持っている持病によって…などなど、こういった治療が向いてないケースもあるので、本当にケースバイケースなんですよね。

ご興味を持たれた方は、一度ご相談にお越しください。